🦁―荒野の反逆者。 ページ29
ユウナShift
――保健室――
学園長に言われて、ユウナ(私)とグリム、そしてサツキと保健室へ向かった。
「足を怪我したヤツがここにいるって話なんだゾ。たのもー！」
「ちょ、グリムうるせぇ。」
とことこと怪我した生徒達の元へ歩くグリム。可愛いわぁ。てか、何で私はサツキと一緒にいなきゃ駄目なわけ？ほんっとウザい。A君にやたらくっつこうとするし。私のA君なのに。なんなの？
「怪我したときの話を聞かせてほしいんです。」
ﾓﾌﾞ「俺にもよく分かんねえんだよ。」
ﾓﾌﾞ「コイツと話しながら歩いてて……気付いたら階段から落ちてたっていうか。」
ﾓﾌﾞ「うん。躓いたとか滑ったとかそういうカンジじゃなくて。」
「ふむ…。」
ハーツラビュル寮生の話を聞きながらメモを取るサツキ。真面目かよ。まぁ、メモする手間が省けて良いや。
ﾓﾌﾞ「あ、そういやA先輩がやけにイライラしてたな。」
「？A君が？」
ﾓﾌﾞ「あぁ。なんでかは知らないがな。」
A君がイライラしてた？こんなのストーリーに無かった筈。イベントかなんか？
それをサツキも思ってたらしく、え？と言う表情をしてた。本当ブッサイクだわぁ。よくそれでA君に近付こうと思ったよね。
「ご協力ありがとう御座いました。」
「ありがとぉ♡」
ﾓﾌﾞ「お、おう……。」
ﾓﾌﾞ「気を付けろよ…。」
NOShift
――オンボロ寮――
ｸﾞﾘﾑ「なーんか、どいつもこいつもおっちょこちょいってカンジしかしねーんだゾ。
やっぱり事件じゃないんじゃねーのか？」
コンコン。
ｻﾂｷ「はーい？…って、エース。どした？」
ｴｰｽ「おーっす。」
ｸﾞﾘﾑ「なんだ、お前か。今オレ様は忙しいから遊んでやる暇はねーんだゾ。」
ｴｰｽ「忙しい？宿題終わらねーの？」
ｻﾂｷ「実は……」
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ｴｰｽ「ふーん。不審な事故による怪我、ねぇ。」
ｸﾞﾘﾑ「でも話を聞いてるうちに全員がおっちょこちょいか、大会が楽しみで浮かれてるだけなんじゃねーかって思ってきたんだゾ。」
バンッ！
ﾃﾞｭｰｽ「エース！大変だ！」
ｴｰｽ「ん？なんだよそんな慌てて……」
ﾃﾞｭｰｽ「クローバー先輩が階段から落ちて怪我をしたって……」
「「「えっ？！」」」
ﾃﾞｭｰｽ「だが、問題なのはこっちじゃないんだ。」
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作者名：日菜 | 作成日時：2022年9月12日 13時
