50 平穏 ページ4
『ほんと何やってるんですか白膠木さん』
白「ほんま堪忍や…」
いつも通りAちゃんと夕飯食べに来たけど、朝の一件があったから俺は一文無しや…
あとから返すのは別として歳下の女の子に奢ってもらうやなんて…
白「俺かっこ悪いなぁ…」
『そんなことないですよ』
白「えっめっさ嬉しいけどそれ何を根拠に言うてる?」
『打ち上げの時助けてくれたし』
白「たし?」
『これは自意識過剰かもしれないですけど、私とご飯食べる時絶対お酒飲まないし』
白「そこかっこええか…?」
『前から気になってたんですけどなんで飲まないんですか?私のこと気にしてくれてるんです?』
白「まぁそうやけど…
だっていざと言う時Aちゃん守れるのって俺しかおらんし…飲んどれへんやん?」
『…へぇ』
白「へぇ、てなんやねん締まらんな」
へぇ、言うたAちゃんの顔は恥ずかしそうやけど満足そうやった。嬉しい…んかな
そうやと俺も嬉しいな、頼ってくれとるみたいで
『白膠木さんがかっこ悪いなんてことはないと思います』
白「朝の一件も含めて?」
『朝の一件はかっこ悪い極まりなかったです』
白「言うてることが矛盾してませんかそれ」
『あーあ打ち上げの時のかっこよかった白膠木さんはどこに行ったんですかね』
打ち上げっちゅう単語を聞いた時、今日会ったあのプロデューサーの言うとったことを思い出した
早めにAちゃんにも「アイツは危ない」て忠告しとくべきか…
いや、でもそんなんしたらAちゃんが仕事しにくなるやろし、それにアイツが危ないっちゅう確証がまだ完璧には持ててへん。
この話は追い追い、やな
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作者名:ロキ | 作成日時:2019年11月4日 0時