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ふわっ、と何かに包まれたような感覚がした。
そ「大丈夫?」
落ち着いた、低い声が聞こえた。
『そらるさん…?』
そうだよ、と彼は答えた。
『何で…?用事があったんじゃないんですか…?』
そ「あー、早めに終わったから帰ってきたんだ」
そう言うとそらるさんは私を優しく抱きしめる。
彼の香りには微かに汗の匂いが混じっていて。急いで帰ってきてくれたのかな、と嬉しくなる。
そ「家のこととか思い出しちゃった?」
『はい…』
そ「最初は仕方ないよ、まふも泣きはしないけど寂しそうにしてた時期もあったし
でもAちゃんは1人じゃないよ、俺らがいる」
弱く彼の服を握ると、彼も応えるように抱きしめる力を少しだけ強くする。
そ「辛い時は泣いていいよ」
不安定になった私の心に、そらるさんの言葉が優しく沁みてくる。
再び激しく嗚咽しだすと、そらるさんは私の顔をそっと自分の胸に押し付けた。
そ「こうしとけば俺らを疑うことはなくなるよな」
その言葉は自分の激しい嗚咽に紛れて私の耳には届かなかった。
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どうしよう前回上げた話の時に900hitだとか何とか言ってたのに今朝見たら更に伸びてて手の震えが止まりません
お気に入りに登録してくださった人の数もめっちゃ増えてて何も考えられなくなってます。
本当に本当にありがとうございます
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もみじ(プロフ) - 最後の展開が予想外でめっちゃくちゃ面白かったです!!好きな歌い手さんしかいなくて読んでて幸せでした(笑) (2022年6月8日 17時) (レス) @page50 id: f10d40c9f5 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔_ジャジャ麺 - 好きです!最新頑張ってください!そして英語ぉなんもわかんない(翻訳?みたいなの使ったけど) (2019年2月9日 16時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
眠気の極み(プロフ) - あほの人。さん» そこまで言っていただけるとは……! 沢山の小説の中から見つけてくださりありがとうございます! コメントありがとうございます! (2018年12月23日 11時) (レス) id: 4d945e9819 (このIDを非表示/違反報告)
あほの人。 - めっちゃ好みです!!検索したりしてたら、眠気の極みさん見つけて、うわぁぁぁ!!!ってなって、見たらやっぱ神作でした、、、!!これからも頑張ってくださいね!! (2018年12月21日 16時) (レス) id: 1ae863597a (このIDを非表示/違反報告)
眠気の極み(プロフ) - わあああ褒めてくださりありがとうございます!描写にちょっと悩んだところだったので嬉しいです…! (2018年11月25日 20時) (レス) id: 4d945e9819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眠気の極み | 作成日時:2018年10月23日 17時