【銀魂】二度目まして初恋の人【高杉晋助】

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『Aちゃんは無罪です！どうにか釈放する事はできませんか？』

『いや、一応任意同行です。このままAが自白せず、物的証拠もなけりゃ、48時間後に釈放されます。ただ……』

「ただ、なんだ。土方」

『いや……恥ずかしい話なんだが、そこは証拠を捏造する可能性がある。それだけ恥なんだよ。一度しょっぴいた奴を釈放するってのは』


土方の苦虫を噛み潰したような声に、思わず舌打ちをする。
わかってる。それが悪い事だけじゃねぇ事くらい。
だが、この状況においては最悪の可能性だった。


「とりあえず、俺ァAん所に弁護士を送らァ」

『ああ、その方がいいだろう。俺も引き続き調べてみる』

『……あの、ちょっと待ってください』


児相の職員は、ハッとしたように声を上げた。


『Aちゃん、元旦那さんから暴力を振るわれてて……経済DVも酷かったらしく、それを理由に離婚できるか僕や、僕の紹介した弁護士さんに相談してたんです。医者の診断書もあります。これらって、証拠になりますか……？』

『なる……めちゃくちゃなります！』

「よし、んならそいつらのコピーをとって、『河上弁護士事務所』に送ってくれ。安心して欲しい、腕のいい弁護士だ」

『え゛っ……あいつ弁護士になってたのかよ……やりづらそうな奴だな……』

「安心しな。万斉は鬼兵隊(うち)の顧問弁護士だ。警察相手にゃしねぇよ」

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