ひゃくごじゅう ページ50
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入学式当日から寝坊した
二十歳そこそこから老けることは出来ないが、アルタナの量を調節すれば子供の姿にはなれる。
俺はもう一度銀時の幼馴染として、先生の弟子として十六年を過ごしていた。
つま先を見ながら歩く。
桜が舞っていた。
ぼんやりと昨夜の電話を思い出す。
都合のいい夢、だったのだろうか。
だが、それには『明日』とAがハッキリ言ったことの違和感が残る。
ふといっそう花の香りが濃くなって、俺は顔を上げて桜を見た。
満開より少しばかり多く散ってしまったらしい桜を見上げながらそっと落ちてきた花弁を一枚手に乗せる。
視線を感じて、横を見た。
二メートルほど離れた所から、少女がじっとこちらを見ていた。
俺は思わず瞠目する。
間違えようもない。間違えるはずが無い。
そこに居たのは、Aだった。
お互い目が離せなくて、静かに見つめ合う。
やがてAが微かに笑って会釈した。
そのまま歩き出そうとするAに咄嗟に声をかけてしまう。
何も考えてなどいないのに。
「おい!」
Aが不思議そうに振り返る。
「…………俺は、高杉晋助。お前も新入生だろ」
俺は少し迷って、これからよろしく、と手を差し出した。
Aは驚いたように目をパチクリさせて、笑いながら俺の手をとった。
「私はAA。こちらこそよろしくね、晋助くん」
「……ああ」
風が吹いた。
Aが舞い散る桜の中で微笑んでいる。
「へへ、なんだかね、晋助くんとは初めて会った気がしないや。なんだか、とっても懐かしい感じ」
「……ああ、俺もだ」
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soari(プロフ) - コメント失礼します・・!どうして、どうして投票は一度しかできないのでしょうか?可能なら10点を命尽きるまで押し続けたいです。沖田レイア様の高杉を、キャラ愛を強く感じ、脳内に映像が巡り、私は今感動と動揺で死にそうです・・・素敵な作品をありがとうございます (2021年9月30日 23時) (レス) @page50 id: a5995c2106 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - ユウさん» コメントありがとうございます!!感動して頂けたようでとても嬉しいです!コメント大変励みになっております……ありがとうございました! (2021年9月16日 22時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 悶絶&号泣でした!晋助様大好きで萌えながら読ませていただきました。その後の話まで書いていただけて嬉しいです。これからも応援させていただきます (2021年9月16日 5時) (レス) id: d7bd017054 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます!僭越だなんて……むしろ応援してくざすってめっちゃくちゃ嬉しいです!超モチベになっております!コメントありがとうございました!!! (2021年9月2日 23時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 沖田レイア様、コメント失礼致します!本当に本当に大号泣しました、主様の作品は全部全部大好きです。ありがとうございます。神威の方も、引き続き僭越ながら応援させてくださいっ! (2021年9月2日 2時) (レス) id: ffa5a66e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2021年6月2日 0時