【銀魂】100日後に死ぬ(死なない)高杉晋助【高杉晋助】

56日後に死ぬ(死なない)高杉晋助 ページ44

三月十五日(月曜日)







今日は学校帰り、Aを買い物に誘って銀座の店を見て回った。
Aは銀座に着いた時点で何か高い物を買う事を悟ったようで脱兎のごとく逃げようとしたがこの俺がそんなこと許すはずなく。

結局手をしっかりと繋いで歩き出した。
そうなるとAももう諦めたようで大人しくキョロキョロと周りのを見るのを楽しんでいた。
可愛い。


「今日は靴を買いたくてな」

「えーと、ちなみにそれは誰の……？」

「んなもんAの為に決まってんだろ」

「そんなはっきりと……」


Aにはため息を付かれたが、俺の稼いだ金だ。
俺の好きなように使うさ。

二人で有名な靴のブランド店に入って靴を見て回る。ハイヒール……は、まだAには早いか。


「……靴がいっぱいあるね」

「ここはそこそこ値の張る店だぜ？その感想がそれかよ」

「だって……」

「まあ、確かに靴は沢山あるがな……おっ、これなてどうだ」



俺は薄紫の艶のあるヒール靴を見せると、Aはそれの装飾に金色の蝶があしらわれているのを発見して、気に入ったように頬を赤らめて可愛いね！と笑った。
お前の方がかわいーわ。


「今度はこの靴に合わせたコーデを買おうか」

「あ、あんまり高いのはダメね？」

「約束はできねーな」

「もぉ……でもありがとうね。とっても可愛い。大事にする」


Aに喜んでもらえたようだ。
その笑顔、プライスレス……

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