【銀魂】100日後に死ぬ(死なない)高杉晋助【高杉晋助】

78日後に死ぬ(死なない)高杉晋助 ページ22

二月二十一日(日曜日)






今日体育をサボって校舎裏でタバコを吸っていたら休み時間にAが俺と同じ学年の女子三人に囲まれていた。
これはいわゆるアレなのでは……！と息を潜めてすぐに助けに行けるように物陰に隠れた。


「さっさと…………よ！」


囲んでるうちの一人が何かを言ったが、風向きでよく聞こえない。


「それは晋助に言ってよ！」

「んだと！？おめーから言えば良いだろうが！」


Aが言い返した事により囲んでる女の声が大きくなり、少し聞こえやすくなる。


「そ、そういうのは違うじゃん！」

「うるせー！こっちは一年近く待ってるんだよ！いい加減我慢の限界だ！」


なんと、一年も前から嫌がらせは続いていたようだ｡
気づけなかったとは……一生の不覚……


「それに……そういうのは、やっぱりされたいものだよ……」

「……いや、うちらも乙女だし？それはわかるけど……」


……？されたい？ということはAにとって得になる事……？よくわからなくなってきてただじっと耳を傾ける。


「あ、じゃあさ、うちらも手伝えばいいんじゃね？お膳立て？ってやつ！」

「おー！いいじゃん！うちらもスッキリするしAちゃんもそれくらいなら良いでしょ？」

「えっ！いいんですか？いや、ちょー嬉しいです。なんだかんだこっちも六年待ってるんで！」


決まり〜と三人とAは並んで歩いて行ってしまう｡
……笑っていたし、待ってるとも言っていたから悪い事では無いのだろうが……


「女っつーのは、むずかしいな……」


とにかくよくあるテンプレ的なアレでは無くて良かった。
それにしてもAが六年間待っているものとはなんだろう？俺に叶えられる事だったらいいんだが。

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