三十日 ページ30
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一人Aが風呂に入った音が聞こえて、俺たちは深く息を吐いた。
「……先生、Aの教育はどうなっているんでしょうか」
「このネットの普及した時代、自然とそういう情報は入ってくると思ってましたが……」
「良い子の保健体育ってありましたっけ?松陽」
「いや、ねぇよ。え?無いよな?」
「前に先生と教本の在庫整理した時にゃあ無かったぜ」
俺たちはまたため息をつく。
Aに害になる奴らは全員シメて来たがそのせいで思ったよりも箱入りに娘に育っちまってたようだ。
いや、そういえば片鱗はあった。
俺ん家に遊びに来た時はスカートでソファーに寝っ転がって足をパタパタさせていたし、夏の暑い日は胸元をパタパタさせていた。
あまりにも昔からそういう事をしていたから失念していたが、考えてみれば幼なじみとはいえ男の前でなんと無防備なことだろうか。
そういう天真爛漫な所が魅力と言えば魅力だがこれはまずい。
他の男共に狙われたらどうするのだ。
元々ぽやぽやしていて危なっかしいのに。
「とにかくAの知識がどこまであるか知る必要がありますね」
「どうやって知るんだよ……ズバッと聞くのか?」
「知ってた場合地獄だぞ、それ」
「何か上手い話の持っていき方は……無いな」
俺たち四人がうんうん唸る中、虚が口を開いた。
「私にいい案がある。子供に聞いてもらえばいいのでは?『赤ちゃんはどこから来るのか』って」
「「「「……それだ!!!」」」」
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美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月10日 18時) (レス) @page49 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 神谷さんさん» 神、以外の言葉が思いつきません……神谷さん神様ァあああ!!ありがとうございますぅううう! (2021年8月24日 0時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 捨てるわけないっすよ!!!私も読書感想文書かなきゃですよ!仲間ですね!()健全な高校生の高杉くん、ものすごく好きです!次回作に期待してますよ!愛してます! (2021年8月23日 22時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2021年1月3日 0時