二十八日 ページ28
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「ただいまー……と、もうやってるのかよ」
「おや、銀時。おかえりなさい」
銀ちゃんは帰ってきてそうそう言い合いをしている虚と晋助を呆れたように見て、台所に食材を置きに行った。
どうせ銀ちゃんもすぐあの口論の中に参加するんだろうなぁと思いながら晋助の入れてくれたお茶を飲む。
「あ、朧兄ぃ。後で道場行こー」
「いいぞ。稽古か?」
「うん!」
「その稽古、私も参加しよう」
「おい虚!まだ話は終わってねぇぞ!俺も参加する!」
「みんな行くなら私も行きます」
「俺をハブんないでくれない?」
みんながやるなら後でなくても今でいいんじゃないかという松陽先生の言葉に血気盛んな二人とその二人を叩きのめすのが好きな虚は喜んで立ち上がり、みんなで騒ぎながら廊下を歩く。
「ふふ」
「?何か面白いものでもありました?」
静かな笑い声に後ろを振り返る。
一番最後を歩いていた松陽先生が微笑んでいた。
「ああ、いえね。二年経っても、外国に行っても、この六人が集まったら結局道場で木刀突き合わせるんですから、変わらないなぁとおかしくなりまして」
「確かに……でも私は嬉しいなぁと思いますよ。だって銀ちゃんも晋助ももうすっかり大人になってたまに置いてかれてるって思う事もあるけど、二人で馬鹿やってるのをみるとやっぱり相変わらずだって安心しますもん!」
「成長は嬉しいけれど、寂しい事もあり、だから変わらないものに安堵する……Aはいい事を言いますね」
「???私そんなに難しい事を言いましたかね……?」
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美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月10日 18時) (レス) @page49 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 神谷さんさん» 神、以外の言葉が思いつきません……神谷さん神様ァあああ!!ありがとうございますぅううう! (2021年8月24日 0時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 捨てるわけないっすよ!!!私も読書感想文書かなきゃですよ!仲間ですね!()健全な高校生の高杉くん、ものすごく好きです!次回作に期待してますよ!愛してます! (2021年8月23日 22時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2021年1月3日 0時