二十三日 ページ23
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シャーと坂を自転車で下る。
ペダルから足を離して、風を体全体で切っていく感じがたまらなく好きだ。
青い空にセミの合唱がよく響いていた。
目的の家屋に着くと、私は自転車を置いてカゴの中のケーキを丁寧に掴むと遠慮なく引き戸を開けた。
曇りガラスのドアがガラガラと古い音を立てて開く｡
「おっ邪魔しまーす！」
「おやおや、速かったですね。いらっしゃい」
奥からニコニコと笑顔の松陽先生がひょっこりと顔を出した。
私は玄関で靴を脱ぎながら笑う。
「自転車で走ってきましたよ。あ、コレケーキです」
「そんな気を使わなくていいのに……ありがとう。食後に出しましょうか。銀時が喜びますね」
「所で、銀ちゃんは？朧兄ぃも居ないみたいですけど」
「ああ、銀時は今夜の分の買い出しです。朧は駅までお迎え。晋助もすぐ来るって言ってましたよ」
「そうですか！ふふ、なんか、懐かしいですね。皆で揃うの」
「ええ、そうですね……朧も先生になりたてで忙しいですし、あの人は海外に行っちゃうし……なんだかんだ2年ぶりくらいですかね？」
昔は良く、皆でお鍋を囲んだものだけど、と思い出して笑うと、松陽先生も吹き出すように笑った。
「ええ、覚えてますよ。晋助と銀時がマ〇ニーーちゃん取り合って結局殴り合いまで行ったやつでしょ？」
「そうそう、それで先生のゲンコツくらって伸びてる間に私と虚でほとんど全部食べられちゃってたやつです」
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美結菜 - とても面白いです！続き楽しみにしています！ (2023年2月10日 18時) (
レス) @page49 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 神谷さんさん» 神、以外の言葉が思いつきません……神谷さん神様ァあああ！！ありがとうございますぅううう！ (2021年8月24日 0時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 捨てるわけないっすよ！！！私も読書感想文書かなきゃですよ！仲間ですね！()健全な高校生の高杉くん、ものすごく好きです！次回作に期待してますよ！愛してます！ (2021年8月23日 22時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖田レイア | 作成日時：2021年1月3日 0時
