十四日 ページ14
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「たっだいまー!」
勢いよく玄関を開けると、ふわりと煮魚のいい匂いがする。
「おかえり」
「おかえりー」
仕事から帰ってきて着替えたのだろうお父さんがのんびりとソファで新聞とテレビを見ながら、絶賛料理中のお母さんは台所から少し声を張って答えてくれる。
小物や携帯ゲーム機の入った小さめのバックを廊下に置くとそのまま台所へ。
のれんを頭の上に載せながら
「お母さん何?何魚?」
と聞いた。
お母さんは少し振り返って鯛よ、と応えた。
「ほら、早く手を洗ってきなさい」
「はーい」
相変わらず駆けるようにして洗面所へ行く。
お母さんの苦笑を後頭部で聞いていた。
手をのんびりと洗ってリビングに戻ると、テーブルの上には料理がほとんど乗っていて、私は自分の席についた。
お父さんもその音に気がついてソファーから腰を上げると椅子に座った。
お母さんが最後、席に着くと私は待ちきれないとばかりに手を合わせていただきます!と言った。
「はいはい。いただきます」
「いただきます」
おかずを食べて、ご飯をかっこんで。
もぐもぐと咀嚼していると、ふ、と思い出した。
「ふぇ、ふぉふぁーふぁん」
「こら、口に物入れたまま喋らないよ」
「んぐ、ごめんごめん。ところでさ、今度の土曜日お祭行ってもいい?ほら、あそこの神社の……」
「いいけど、誰と行くの?」
「ん?私と銀ちゃん、晋助、土方。総悟に神威だね」
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美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月10日 18時) (レス) @page49 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 神谷さんさん» 神、以外の言葉が思いつきません……神谷さん神様ァあああ!!ありがとうございますぅううう! (2021年8月24日 0時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 捨てるわけないっすよ!!!私も読書感想文書かなきゃですよ!仲間ですね!()健全な高校生の高杉くん、ものすごく好きです!次回作に期待してますよ!愛してます! (2021年8月23日 22時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2021年1月3日 0時