二日 ページ2
.
「もうむり……教科書くんがなにいってるかわたしわかんなぃ……」
と、私は参考書を放り投げて折りたたみ机に潰れた。
そんな私を横目に、総悟はゲームに勤しんでる。
神威も似たようなもんで、氷の入ったジュースを飲みながら私の部屋の漫画を読んでいた。
そんな状況で集中出来る訳はない。
そもそも私は勉強が嫌いなのだ。
「もーやだ。やめやめ」
「根気ないですねィ。そんなんだから成績が伸びないんでさァ」
「Aの場合、もう勉強の方は諦めた方がいいんじゃない?花嫁修行とかでもすれば?」
「簡単に言いよる……他人事だと思いやがって」
私はため息をついてぼんやりとエアコンの風で揺れる風鈴を眺めている。
静かな部屋に、漫画のページを捲る音と、エアコンの音。そして微かなゲームのBGMだけが響く。
そんな静寂が、苦では無いから多分こいつらと友人なんてできるんだろうなと思った。
ピロン、と音が鳴る。
神威のスマホからだったようで、奴は漫画を読む手を一度止めると、スマホの画面を開いた。
そして総悟がボソリと呟く。
「……あ、死んだ」
「乙〜」
私は煽るように笑いながら言ってやると、総悟は平然とした顔でサラリと言う。
「ま、いっか。どうせAのアカウントですしねィ」
「ちょっと待て。は?お前何してくれてんの?私の無敗記録なに破ってくれてんの?ねぇ??」
97人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月10日 18時) (レス) @page49 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 神谷さんさん» 神、以外の言葉が思いつきません……神谷さん神様ァあああ!!ありがとうございますぅううう! (2021年8月24日 0時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
神谷さん - 捨てるわけないっすよ!!!私も読書感想文書かなきゃですよ!仲間ですね!()健全な高校生の高杉くん、ものすごく好きです!次回作に期待してますよ!愛してます! (2021年8月23日 22時) (レス) id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沖田レイア | 作成日時:2021年1月3日 0時