46匹 :当然 ページ47
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「ねー、Aは聞いた？」
「何をよ」
神威は私のベットの上で髪を三つ編みにしながら首を傾げた。
「次の停泊所が地球って事」
「あー、うん。聞いた」
頷きながらペンを走らせる。
鳳仙が生きていた頃は一応提出用の書類を作っていたが神威が団長になってからはめっきり書いてなかったのでなかなか勘が戻らない。
私はため息をついて振り返った。
「てか神威。髪まだビシャビシャじゃない。ちゃんと乾かしてよ、枕濡れるでしょ」
「じゃあAやって」
「もう……じゃあ化粧台んとこ行って」
「やったー」
「こういう時だけ早く動くんだから……」
神威が化粧台の前の椅子に座る。
その後ろまで車椅子を漕いで行くとドライヤーをとって神威の髪に当てた。
滑らかで綺麗なサーモンピンクの髪を手ぐしで梳かしながら乾かしていく。
時折見える項がまだ赤くじんわり湿っているのが目の毒で、なるべく無心に手を動かした。
「楽しみだなー地球。美味しいものいっぱいあるんだ」
「それは楽しみにしてる。鬼兵隊でもあんなに美味しかったんだからちゃんとした店ならどんなに美味しいか……」
「あと地球にはやっぱり強い奴がいるんだ」
ああ、鳳仙を殺した奴らのような、と目を細める。
「サムライ……か」
「？何か言った？A」
「なにも言ってないわよ」
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アリア(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！テスト頑張ってください！ (2021年6月10日 23時) (
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作者名：沖田レイア | 作成日時：2020年10月30日 0時
