【銀魂】とべないうさぎ【神威】 (ページ43)

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42匹 :緊張ページ43

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鬼兵隊の廊下を、無言で河上の後ろをついていく。
私は苦虫をかみ潰したような顔をして、河上を見上げた。

「ねぇ、私参謀って言ったって夜兎の参謀よ。役に立たないわ」

「おや、いつになく弱気にござるな」

「事実だからよ」

夜兎は、基本的にあまり頭がよろしくない種族だ。
戦闘民族である。戦うことに特化してて、お勉強は向きでは無い。
もちろん運動が出来るということは地頭はきっと悪くないのだろうけど、戦場では、必要のない事だ。

「私は足が動かない分勉強しただけ。猿に毛が生えた程度だと思ってくれて差し支えないわ」

河上の訝しむような視線にため息をつく。
これは結構まじな話で、頭脳を使って進化してきた人間にとっては多分赤子同然だろう。

切実に自室へ帰りたい。
なるべくなら恥を晒す前に。
だが悲しいかな、私以外に作戦会議に行けるような人材は居ないし、残念なことに仕事は真面目にする方だ。

「ここでござる」

「……書物庫で会議するの？」

「ああ。ここには重要書類もあるから、警備が一番硬い」

「なるほど、合理的ね」

河上は少し笑うと、タッチパネルでロックを解除して、ドアを開けた｡
私はため息をついて腹を決める。

「じゃ、入るでござる」

「ええ、足は引っ張らないように努力するわ」