25匹 :孤高 ページ26
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その星の資料をざっと見て、大体の作戦期間を決める。
例えば予想される敵の数、こちらの戦力の過不足、あとはそう、神威のやる気。
「楽しみだなー。ね、A」
「うん、楽しみ」
相槌をうちながらひっそりと驚いている。
今回は掃討戦。つまりいわゆる雑魚を殺しまくるだけのお仕事。
神威が好きそうなやつでは無いと思っていたのだけど。
まあ、やる気があるのはいい事です。
昨夜に鬼兵隊と母船を切り離して、殲滅すべき星に単独向かっていた。
明日の昼くらいに着いたら、でかい爆弾を一発打ち込んでやろう。
それを合図にぞろぞろと攻め込んでゆく第七師団。
そんなに大きな星じゃない。
三日もあれば終わるかな、と言う算段だ。
いやでも神威がここまでやる気ならもっと早く終わるかも。
あとはコイツのやる気がいつまで持つかだな。
今日一日持ったらいい方だろう。
流石に一時間とかはやめて欲しい。
無数の敵をオラァ!しながら神威の機嫌を取るのは、大層めんどくさいのだ。
「なんかね、雑魚でもいいやって思うほど戦いたかったみたい、俺」
「殺してもいいやつすぐ殺しちゃうから、あんまりストレス発散できないもんね」
阿伏兎の呆れた視線を背中に感じながら、神威と二人物騒トークに花を咲かせた
「今度のはサンドバッグように生かしとく?」
「えー、食べ物勿体ないよ」
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アリア(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!テスト頑張ってください! (2021年6月10日 23時) (レス) id: 500f657705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2020年10月30日 0時