【銀魂】あやかし、拾いました【高杉晋助】

なな ページ7

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その後大口ノ神様からお聞きした内容をまとめると、御神木からとって高杉と呼ばれていた事と、食べ物は生肉と水でいい事がわかった。
人型の時は普通に人の食べ物とかお酒とかも大丈夫だけれど狼(そう、犬ではなく狼だったのだ)の姿では消化が難しいらしい。


『あとは、そうだなァ……寒ィのは嫌いだ』


だからこの暖かい床は気に入ったと嬉しそうにホットカーペットに伏せる。
その無邪気な様子にこちらまで嬉しくなって、微笑んだ。


「……あ、なら、お風呂とか入ってみませんか？」

『湯浴みの事か？この姿じゃ湯屋にゃあ行けねぇだろ』


不思議そうに小首をかしげる。
そういえばこの方の文明への知識はどれくらいなんだろうか。
冷蔵庫は随分と興味深げに覗き込んでいたし……


「今では一般庶民でも一家にひとつお風呂があるんですよ」

『そうなのか？そりゃ、すげぇな』


この時代は面白ぇもんがいっぱいあらァなと彼は目を細めた。
その微笑みは、随分と優しい笑みだった。


「……あなたは、人を憎まないんですね」

『あ？』


私の突然の問いに、驚いたように二回パチパチと瞬きをした後、彼はさらに濃い笑顔で私を見る。


『神を神たらしめる所以はなんだと思う？』


私が答えられないでいると、はなから答えを望んでいなかったのか彼はそのままの微笑みで語った。


『それはな、人間の存在なんだ』

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