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「……あれ？」
押し入れの下の段、隅の隅。
布に包まれた何か。
ふと手に取った。
一枚一枚ゆっくりと布を剥いでいく。
ヒュッと思わず息を飲んだ。
手だ。
人の手が、乾燥した……
「ぱっつぁん」
「あ、ぎぎぎ銀さん」
「ああ、それ？それは猿の手」
銀さんは怯え慌てる僕の言葉を先回りして答えた。
無機質な目をしている。
「まあ、猿にしたってなんにしたって、手を持ってる時点で問題だから」
絶対誰にも言うんじゃねぇぞ。
僕から猿の手を取り上げつつ、
今まで聞いた事の無い程の低い声で耳打ちされる。
「あ、あの、ぼ、僕」
「あん？なんだよぱっつぁん」
「ぼ、僕今日、こ、これからお通ちゃん……そう！お通ちゃんのライブが……！」
ああ、と銀さんは笑った。
相変わらず瞳は冷たい。
「楽しんで来いよ、新八」
「は、はい！じゃあもう行きますね！」
万事屋を飛び出たあとも、
あの無機質な視線が何処までも纏わりついてくる。
僕は恐れに任せて走った。
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沖田レイア(プロフ) - 夢逢さん» 内容が内容だけにドキドキしながらコメントを確認しましたが、ありがとうございます！こんなギリギリな作品にコメントまでして下さって感謝してもしきれません……これからも頑張ります！ (2020年6月30日 19時) (
レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
夢逢 - もずのめのお話もとても面白かったですがこちらも好きなタイプのお話です！ありがとうございます。 (2020年6月30日 16時) (レス) id: d1c06098b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖田レイア | 作成日時：2020年6月19日 23時
