【銀魂】もずのめ【高杉晋助】

百二十八匹 ページ28

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「あれ？また子ちゃん、裾ほつれてるよー」

「え？あー……何処かに引っ掛けちゃったっスかね……裁縫苦手なんで、困ったっス！」


あははと苦笑いを零すまた子ちゃんに、なら私が治そうかと提案する。


「え！？そんなご迷惑かかってしまいますし……」

「平気平気！むしろこの間私の作った料理を食べてもらったお礼も兼ねて、さ」

「いやいやいや、こっちは食べさせてもらった側っスから！」


そんなことないって。
あんな、一応食べれますレベルの物を食べてくれたんだ｡
お礼をしなきゃってもんですよ。


「まあま、私の顔を立てると思ってさ！」

「じゃあ、お願いしまっス」


お風呂の後持っていきまっス！と元気よく笑うまた子ちゃん。
ほんと天使。


「あ、すみませんっス。これから任務なんで」

「うん。気をつけて行ってらっしゃい」


手を振ると、振り返してくれる優しい子。
去っていく背中を、じっと見つめる。
離れ離れになってしまうのは悲しいけれど……
その時まで、私の出来ることをしなくちゃね。

……そして、画面の前の諸君。
一体いつから私は家事全般が苦手だと錯覚していた?

料理以外は出来るんじゃこのバカヤロー！

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