【銀魂】もずのめ【高杉晋助】

百一匹 ページ1

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コンコンコン。


「万斉くん、今平気ですか？」

「……平気でござるよ」


嫌な予感を察知してか、数秒の後顔を歪ませて自室のドアを開けてくれた彼に、私はニンマリと笑った。
既に万斉くんは帰りたい……と呟いているが、あなたの帰る部屋は此処だろうよ、と心の中で突っ込む｡


「で、なんの用でござるか」

「今度地球に寄るのは知ってますよね？」


確か見廻組との会談と、神輿にする次期将軍との顔合わせで一週間。
地球に滞在する。


「見廻組の方は万斉くんが同行するようですけど、次期将軍の方は神威様を連れていくって言うんで護衛はつけないんですよね？」

「……まあ、そうでござるが……」


万斉くんはここからが面倒話だと察して、さらに顔を歪めている。
というかそもそも鬼兵隊最強に護衛がいるのかどうか……確実に護衛より強いもん、彼。
まあ、色々、体裁とかあるのはよくわかりますけど｡


「そこでなんですけどね」


また帰りたい……と呟く彼に、帰らせねーよ、と笑顔で圧をかける。


「なんでござるか……」

「少し、残業お願い出来ません？」


ブラック企業反対……と弱々しく抗議する彼に、
それこそ今更でしょ、と笑った。

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