【銀魂】その死に意味と花束を【高杉晋助】

優しくても嘘は苦手 ページ14

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記憶の糸を引っ張った。
確か、27日の二日前から大きな戦があるんだ。
そこで三人バラけて戦っていたけど捕まってしまって、それから……

ううんと頭を捻った。
戦を起こさないようにすることは、まず無理だろう｡
じゃあ晋助さんが桂さんに付いて行って捕まらないようにするのは…ダメだ。どちらか片一方でも捕まってはいけないんだ。
じゃあ、三人一緒に戦うように説得する？
無理だろう。晋助さん以外から疑われているこの状況では。
坂本さんは戦の5日前。つまり二日後にここを出て行ってしまう。
頼れないし、逆に頼って兵が四分割されるのも考えもの。こう言ってはなんだが壁は多い方がいい。

「なーにやってんの？」

「見てわかりませんか？洗濯です」

「違ぇよ。俺はなんでそんな事やってんですかって聞いたんですぅ！馬鹿なんですかぁ〜？」

「天気がいいからです」

「お前…ほんっと腹立つな」

「お褒めいただき光栄です」

「お前、俺の事嫌いだろう」

「ノーコメントで」

パンと着物を叩いた。
こうするとシワがなく乾く。

「けっ、高杉の事は好きな癖に。」

「す、き」

「最初から高杉狙ってたもんなぁお前」

「………」

「どういう裏があるのか。そろそろ話せよ。記憶喪失なんて嘘だろう？」

「……そうですね。記憶喪失は嘘です。でも、私は貴方達の」

敵じゃないという言葉を飲み込んだ。
私はそうだ。敵にすらなる覚悟を持つと決めた｡

……この作戦は使えるかもしれない。
本当に最悪な作戦だけれど。

押し黙った私を坂田さんは心配そうに見た。
なんだかんだ行っても優しい。

そんな優しい人に嘘を着きたくなくて。
どうしても敵じゃないと言えなかった。

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今日一番貴方を癒してくれる高杉

キセル高杉

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