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寝惚けていると変なことを口走る悲しみ ページ11

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この匂いは甘いと思う。

「血と硝煙の臭いがか?」

体温が暖かいと思う。

「冷え症の俺がか?」

「違います…あなただから。」

「ほぉ…」



…………ん?

勢いよく起き上がる。

「なんだァ?もう終わりか?」

どうやら夢ではなかったようで。
あまりの驚きに口をパクパク。
な、なんで。
なんで晋助さんが同じ布団に居るんだ!?
確かに前世?ではよく…その、まぁ。
でもこの晋助さんは私が嫌いだろう?

混乱する私の様子が面白かったのだろう。
晋助さんは寝転がったまま喉の奥で笑った。

あ、ここに来てから初めて笑ってくれた。
やっぱり笑顔が綺麗だなぁ。

「あの、し…高杉さん。どういう状況でしょうか」

「寝てる」

「はい、そうなんですけど、もっと具体的に」

「一緒に寝てる。」

これは完全にからかわれている奴だ。
だって意地悪な目をしてるもの。

「なんで一緒に寝てるんですか?」

「いやか?」

「いや、そー言う話ではなくて」

ゆっくりと晋助さんも体を起こした。

「昨日の事、覚えてねぇの?」

「昨日?昨日は庭で洗濯していて、それで。
確か偵察大隊が居るという話を聞いたので潰して来ましたよね?」

そこから先の記憶が…

「ねぇだろうな。今しがたまで爆睡してたんだから」

まさか私倒れました?
鷹揚に頷く晋助さんに申し訳なさが込み上げる。
迷惑を掛けてしまった。
私は、私は晋助さんに求めてもらう事でしか生きていると思えないのに。

「………」

ふと視線を感じて目線を上げる。
切れ長の緑と私の黒目がぶつかった。
何かを言いたいのだろう。そんな顔をしている。


なんだろう?と静かに首を捻った。

あなたの教えの賜物ですよ→←狂愛?いいえ共愛


今日一番貴方を癒してくれる高杉

キセル高杉


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美結菜 - とても面白かったです!完結おめでとうございます!沖田レイアさんの作品は全部見ました。とても好きです! (2023年2月13日 17時) (レス) @page29 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - tさん» ありがとうございます!本当にいつも励みになっております! (2019年6月16日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
- 言葉にならないほどサイコーでした! (2019年6月16日 20時) (レス) id: 98ce886fc4 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - こんな勝手な駄作者に暖かいコメントを書いて下さって本当にありがとうございます!もう、本当に神様です (2019年6月3日 18時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
モンキーリボン(プロフ) - こんなにいい作品をありがとうございました! (2019年6月3日 16時) (レス) id: 99b24daa8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年2月24日 20時

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