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「てめぇが案内役か?」
「はい!こんのすけと申します。これから色々とサポートさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します」
どうやらさっきの扉はなんとかエモンの秘密道具宜しく沢山の場所と繋がっていたらしい。
今は謎のガランとした人気のない家屋の門前にて、ちょこんと座っていたキツネに詳しい話をしてもらうようだ。
「ここが主様にとって居城となる本丸になります」
「へぇ、立派なモンじゃねぇか」
ご案内致します、というキツネに付いてざっと見て回ったが、水周りだけは純和風な家屋に似合わず最新式の家電で固めているらしい。
「最後になりますがここが大広間です。刀剣男士全体に話がある時や、大人数に向かって話すことがある際はここですね」
「結構ひれぇな」
「直ぐに狭くなりますよ。その時は主様の霊力で本丸や土地を大きくする事が可能です」
「へぇ、どうやるんだ?」
「念じます」
「念じるのか」
とりあえず大広間のど真ん中に胡座をかく。
そう言えば戦時中は、まあ、もっと狭かったが、よく大広間に雑魚寝したものだ。
なんだか懐かしくなって、思わずふと笑った。
「これから主様には初期刀をお選び頂きます」
「初期刀?」
「はい。鍛刀のように縁ではなく、主様がお選びになる唯一の刀です。これから最も長い時間を過ごす刀ですので、どうぞ慎重選んでくださいね!」
そういうや否や俺と向かい合って話していたキツネの後ろに五振りの刀がポンと音を立てて現れた。
どうやらこの中から選ぶらしい。
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美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月13日 17時) (レス) @page17 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2020年5月15日 17時