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「では、さっそく鍛刀してみましょう。最初なのでこちらが資材の量を設定しておきました」
ならば後は俺が鍛刀妖精に頼めばいいという事か。
しゃがんで、そっと妖精を地面に置いた。
「これで鍛刀してくれねぇか?」
にっこりと笑って頷くと、妖精はさっそく作業に取り掛かった。
せかせかと働いて居るのをみていると、やっぱりほっこりするねぇ。
「主様、こちら先程山姥切国広様の手入れで使った手伝い札なのですが、鍛刀にも仕様できるんです」
へぇ、と感心しながら鍛刀妖精に渡すと、ポンポンポンポン!と軽い音を立てて鍛刀妖精が四人増えた。
増えた四人も急いで作業に取り掛かり、合計五人でわちゃわちゃしている。
「なんというか……これはすごく和む様子だな」
「ああ……」
山姥切国広と二人、炉の暖かさもあり、ほっこり和んでいると、流石鍛刀妖精。
一分も経たないうちに終わったようだ。
「出来上がったのは短刀か」
「では早速、霊力を込めて顕現しましょう!」
ああ、と頷いて、鍛刀妖精から刀を受け取る。
先程山姥切国広にしたように、届けと祈った。
すると、例によって桜吹雪が起こり、俺は思わず目をつぶった。
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美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月13日 17時) (レス) @page17 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2020年5月15日 17時