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四十六匹 ページ46

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コンコン、とノック音。
今日は誰だ。


「はい、どうぞ」

「拙者でござる。A殿」

「万斉くん」


また珍しいお客さんだ。
きっと誰かが来るだろうと出しておいた座布団に、進めないうちから万斉くんが座った。
まあ、いいんだけどね。全然。


「どうしたんです?何か厄介事でも?」

「いや、拙者も久しぶりに聴きたくなったでござる。お主の三味線を」


それに、一番の厄介事はお主が受け持っている事だろう、と言われてしまえばグウの音も出ないが、出来れば出したい。
何だ、その厄介事の受け持ちとかいうパワーワード。
まあ、確かに晋助様囲む女たちの熾烈な争いが絶賛勃発中ではございますが。
巻き込まないでくれ頼むから。


「それに、昨日晋助はお主の部屋に入り浸っていたでござるからな。より一層激しくなったぞ?」

「他所でやって欲しいですね。全力で」


あの人が私を女として見る事なんてある訳ないのに。
妻なんてそんなもんよ。


「利用価値があるかないか……あると評価されさのは純粋に嬉しいけれど」


それは愛だの恋だのでは無い。


「おうのさんはそれをわかってる。でも、おのぶさんはそれをわかってないし、わかろうともしない」


そんな小娘に、鬼兵隊総督の妻が務まるものか。
そんな小娘如きに、その座を明け渡してなるものか。


「……と、曲を聞きに来たんですよね。なにかリクエストは?」

「拙者、A殿のそういう所好きでござる」

「はい?」


万斉くんがニヤリと笑った。


「客観的に自分と周りを見れる所でござるよ」

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 鬼兵隊   
作品ジャンル:アニメ
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coma7672(プロフ) - すいません!前のコメント間違えて送信してしまいました、、お話最高すぎます!更新楽しみにしています!! (2020年4月7日 23時) (レス) id: 46f7afe943 (このIDを非表示/違反報告)
coma7672(プロフ) - 高杉晋助 (2020年4月7日 23時) (レス) id: 46f7afe943 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田レイア | 作成日時:2020年1月12日 19時

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