【銀魂】ラブコメだなんて絶対に言わせない【高杉晋助】

☆ ページ9

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「惜しかったねー君。ま、タカスギに勝つのは難しいから」

「いや、誰ですか？」


ぴょこんと揺れるアホ毛がクソかわ。
何この子。
好みのドストライクをついてくるんですけど。
青い目がクリクリと大きくて、兎さんみたい！


「ん？俺は神威。君はあれでしょ、新しく入った」

「あ、AAでーす。あなたが神威かぁ！どう学年だし、よろしくね」


ニッコリと笑った顔が天使……
ダメだわ、可愛すぎる。
こんな弟が欲しかった。


「そう言えば、神威の苗字って？」

「俺の生まれは中国の洛陽ってとこでさ。田舎過ぎて苗字の文化がないんだ」

「なーる」


中国出身かぁ……だから中国武術部なのかな？

……待って、今まであんま考えて来なかったけど。
中国武術って、具体的に何？
アチョーって、あれ？あれなのか！？


「違うよ、フォアター！って感じ」

「……ごめん、ちょっとわからんかった」


か、カマキリ拳法的な？

んんん、奥が深いわー。


「…………？」


パッチリ、高杉先輩と目が合う。
そして、すっと目をそらされた。
……なんか用があったのかな？
不思議な人、なのは今に始まった事じゃないか。


「ねね！A、なんか勝負しよ！」

「え、勝負？」

「そう。なんでもいいよ、Aが決めて？」


えええ……
男子に勝てる自信のある勝負系……
ユビスマ(またはちっちーのとも言う)みたいな運ゲーは苦手だし、わりばしだって得意じゃない。


「……指相撲とか、どうだろう？」

「すっごくいいと思う！」


ぱあっと笑った神威が天使に見えた私の眼球を誰か直してくれ。

アーメン。

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