【銀魂】ラブコメだなんて絶対に言わせない【高杉晋助】

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不安そうに瞳を揺らした少女は、安心したように微笑んで去っていった。

背中にバイバーイと手を振りながら考える。

リア獣爆発しろ。

俺のことをそんな風に思ってくれるようなかわい子ちゃん現れないかな。
ストーカー以外で。


「ほんと、罪な男だねぇ。高杉さん？」

「あ？しらねぇよ」

「またまた〜聞いてたんだろ？銀さんにはわかるんだよ」


何年腐れ縁やってると思ってるんだ。バーカ。
不本意だけど、お前の事ならだいたいわかるわ。
いらないゴミスキルだけれども。


「チッ」

「舌打ちしたよこの子」

「誰がこの子だ……たっく、幼馴染ほどめんどくせーもんはねぇな」

「超分かる。俺も別にお前の事わかりたい訳じゃねぇし」

「それに関しては同感だ」


高杉はため息をつくと、俺の隣に座る。
お互い王子様だなんだって言われているが所詮男子高校生。
普通に地面の上に座るし、つーか王子様って何さ……


「あ、今日は鯖の味噌煮弁当なんだ」

「おめーは今日も甘いもん……よく飽きねぇよな」

「バッカ、オメー糖尿予備軍舐めんなよ？」

「誇るなバカ」

「バカって言ったお前がバカ！」


こんな男(高杉)を優しいなんて言うやつは一人しかしらねぇし、自分にも他人にも厳しいこのチビがあんなに優しくするなんて、やっぱり一人しか思い当たらない。

お前はすげぇよ、Aちゃん。

その事を自覚するのは、はてさていつになる事やら。

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