【銀魂】ラブコメだなんて絶対に言わせない【高杉晋助】

☆ ページ35

.






ゆきこさんに睨まれながら午後の授業で終え。

さて放課後生徒会室。
珍しく高杉先輩はサボりで、会長は真面目に出勤らしい。ちなみに土方先輩は剣道部の方に行ってる。
あれ？会長剣道部の方サボりたかっただけじゃ？

……まぁいいや。
仕事してくれてるし。


「会長〜」

「なーにー？Aちゃん」

「会長は恋とかした事あります？」

「えー？人並みには」

「……その人を抱きしめたくてたまらなくなるのは、恋ですか？」

「……え、そんな人居るの？」

「うっさいです」

「あ〜……恋なんじゃね？」

「恋ですか」


そうか、これは恋なのか。
人を好きになるって。
こんな感じなんだ。
そうかそうか。把握。


「ねぇ、誰々？やっぱり高杉？」

「なんで一択なんですか……教えませんよ」

「教えてよ〜銀さん気になる」

「……告白、とかって……」

「あ、俺の話はスルーなのね。ええと、告白？いいんじゃない？好きならば、当たって砕けろダメで元々」


玉砕、ねぇ。
その後が気まずそう。

それは怖いなぁ。
だったら、このままでいい。
関係を壊したくないし。

…………嫌われたくない。
まだ、優しく微笑まれたい。

私は知ってるんだ。
ある日、ピタリと自分に愛が向けられなくなる苦しみを。その、悲しみを。

☆→←☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す