ク ページ10
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震える携帯。
いつに無く弱気な、晋助とは到底思えない文章に驚いて。
慌てて外、というか玄関前の階段にて電話をかける。
3コールで彼は出た。
「晋助、どうしたの。何かあった?」
『今、Aの家の前にいるんだが……寝てなかったのか?』
「うん。今日は銀さん家でクリパしてる。晋助仕事だって言ってたから……」
『わァった。今からそっち行く』
「え、ちょ」
『じゃあ、また後でな』
ティロン。
この電話が切れた音ってなんか好き。
じゃなくて。
まあ、銀さんとか皆さんは晋助が来ても嫌だとは思わないだろうけど……
せっかく早く仕事が終わったなら、二人で過ごそうかなぁと思ったのに……
いっか。
クリパ楽しいし。うん。
「おや、Aさんでしたか」
「あ、松陽先生。なにかありましたか?」
「いえね、人影が見えたもので……電話ですか?」
「はい!晋助の仕事が早く終わったらしいのでこっちに来るそうです」
「そうですか!それは僥倖」
「ぎょ、ぎょうこ……?……そうですね!」
「それにしても、今日は寒いですね……Aさんも風邪ひかないうちに早く戻りましょう」
「はい!」
「……Aさん。晋助を、よろしくお願いします」
頭を下げる松陽先生に、慌てて頭を上げてくださいと言う。
いつもお世話になってるのはこっちの方だし……
「いえ、まあ、あなたたちが幸せならそれでいいんんです」
松陽先生はニッコリと笑った。
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沖田レイア(プロフ) - 七重さん» あれ、なんでだろう。画面が霞んで見えないや。ありがとうございますぅぅぅ! (2019年12月26日 20時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
七重 - レイアさんが作ってるラブコメ応援してます!この小説良かったです!実際には降らなかったけど(笑)もちろんこれは星10にしました!頑張ってください!!! (2019年12月26日 15時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 黒川紫光さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです! (2019年12月26日 8時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
黒川紫光(プロフ) - こんばんは!夜遅くにすみません!いつも小説見させていただいてます!晋助様だいすきファンです!もうキュンキュン止まりません!! (2019年12月26日 2時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年12月23日 0時