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屋上のドアをキィと開けた。
銀魂高校はお嬢様校なので、死のうなどという考えの人がいないから屋上も開放している。
……そんな事は置いといて。
フェンスに寄りかかって下を見ていた人影が音に反応してこっちを振り返った。
「……来たか、A」
「なんで……なんであなたがここに……」
ざぁっと風が吹き抜ける。
夕日が彼の背後からさして、眩しい。
思わず目を細めた。
「なんで、先生がここに居るんですか!?」
「それはな、A。色々とお話する為だよ」
先生は静かに近ずいてくる。
「A……最近クラスで浮いてないかい?」
「え?」
「僕はそれが心配で心配で……ずっとワンツーマンで話をしたかったんだ」
「は、はぁ」
「で、どうなんだい!?その、い、い じめとかは……」
「あー、いや、全然大丈夫ですよ。ただちょっとギクシャクしてるだけなんで」
……この人。
本当にいい先生だ!泣けてくるよAちゃん。
中学の頃のクソ教師は目の前で起きてても無視し腐ってたのによォ。
まじほんとセンキュー。
「そうなのか!?よかった……何かあったら先生にちゃんと言うんだぞ。どんな些細なことでもいい。こ、恋の悩みとかでも相談に乗る」
先生はガシッと肩を掴んで力説する。
興奮してるのかちょっと力が入ってて痛かった。
「はい。何かあったら先生にご相談しますね」
「ああ、それじゃあ俺は仕事に戻るから!生徒会頑張れよ!」
「はい!ありがとうございます」
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黒川紫光(プロフ) - キュンキュンしてます!これからも頑張って!続き楽しみにしてます! (2019年12月26日 2時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 七重さん» ありがとうございます!励みになります……これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年12月18日 18時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
七重 - とってもこの作品面白いです!作品作り頑張ってください! (2019年12月18日 16時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年12月11日 20時