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晋助さんと教室の前で別れて席につく。
すると、ゆきこさんにじろりと睨まれた。
なによ、あんたには私の元カレが居るっしょ?
怖い顔される理由が無いんだけど。
「ブスの分際で晋助先輩の彼女とか笑わせないで。あんたなんか遊ばれてるだけなのに、可愛そー本気にしちゃってさ」
「あら、ゆきこさん。それじゃあその遊び相手にもされないあなたはどうなるんでしょうね?」
「なに?喧嘩売ってる?」
「いえいえそんな!とんでもない。ただ……」
気をつけた方がいいですよ、とニッコリ。
「へー、何に気をつければいいんですかぁ?そういうのやめなよ。はっきりいって痛い」
「そうですか。でも、私になんの力はなくても、あなたの事を私の彼氏様が知ったら……考えただけでこわいですね」
今度は流石のゆきこさんも黙り、教室はしんと静まり返っている。
クラス全員黙ってはいるが、憎悪の視線がこちらに並々と注がれていて。
今更ながら晋助さんの人気の高さに驚かされる。
「私は別にある程度の嫌がらせごときでは屈しません。でも、事が誇り高い彼にしれたら大変なのはあなたですよ?」
ゆきこさんは舌打ちをひとつ残して自分の席に座った。
いつぞやの仕返しが出来て、ざまあみろ、と思ったのは秘密にしておこう。
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黒川紫光(プロフ) - キュンキュンしてます!これからも頑張って!続き楽しみにしてます! (2019年12月26日 2時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 七重さん» ありがとうございます!励みになります……これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年12月18日 18時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
七重 - とってもこの作品面白いです!作品作り頑張ってください! (2019年12月18日 16時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年12月11日 20時