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門に立て掛けられた「銀魂高校大文化祭」の文字に大文化祭ってなんだと軽く思いつつ通り過ぎる。
なんてことは無い、いつもの月曜日。
まあ、五日後には文化祭だけど。
でも、私の足が重たいのはそのせいじゃない。
いや、もちろん全く進んでないお化け屋敷の装飾を考えると胃が痛いけど、そのせいだけではない。
……あれ、よく考えると頭痛い要素あり過ぎじゃね?
よく血を吐かないよ、ほんと。
「あ、Aちゃん。おは」
「おはようございます、会長」
「なーに朝から暗い顔してんの。悩み事ならこの銀さんにドーンと吐き出してみなさい。相談料は五百円でいいから」
「いや、金とるんすか」
「もちろん」
ニッコリと、一見天使のようなどす黒い笑みを称える会長にため息をつきつつ
「にしても会長がこの時間に登校って珍しですね」
「あー、なんか早く目が覚めちまって」
高杉先輩と言い会長と言い、どうして万年遅刻魔なのに生徒会長と書記になれるんだよ。
土方先輩は圧倒的真面目の極みだからわかるけど…
前記の二人なんて異名がつくくらいの不良だぜ?
私も最近知ったけど。
なんてったっけ。白夜叉と鬼兵隊総督?
覚えてねーや。
ゴホン。
「はぁぁ……生徒会休んでいいですか、今日」
「サボり常習犯に言われても……」
たしかに。
会長に聞いた私が馬鹿だった。
「何?体調でもわりーの?大丈夫?」
「体調は万全ですよ」
「……昨日、高杉となんかあった?」
思わず足を止める。
「え、まさかずぼs……痛って!」
会長のスネを思いっきりローファーの角で蹴る。
うずくまって涙目になる白もじゃに
「今日!生徒会休むんで、よろしくおねしゃす!」
「あ、ちょ、ま、Aちゃーん!」
呼び止められても止まらない。戻らない。
あーもーホントやだ!
何がって、色々全部!
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黒川紫光(プロフ) - キュンキュンしてます!これからも頑張って!続き楽しみにしてます! (2019年12月26日 2時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 七重さん» ありがとうございます!励みになります……これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年12月18日 18時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
七重 - とってもこの作品面白いです!作品作り頑張ってください! (2019年12月18日 16時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年12月11日 20時