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人の命をなんだと思ってるんだ、と怒鳴られても。
人の命は人の命。
それか以下でも以上でもない。

銀時と息が合うのはこういう所だと思う。
あいつもこういう奴だから。

でも、俺にとって大事な命ってのもあるわけで。
松陽先生だったり、銀時だったり。
いや、嘘ついた。銀時はいらねぇ。

もし、それを奪われたら……きっと俺は世界を壊す魔王にでもなっちまうんだろうなぁ。


『あんな気味悪い子と遊んだりして……!あなたは高杉家の跡取りなんですよ!?』

『お前には失望したぞ!晋助』


馬鹿な両親。
今になって戻ってこないか?なんて。
今更俺が優秀だと知ったのか。
とうの昔から、ずっと。
俺の頭は上出来だわ。


『晋助くん!手作りお弁当!いる?』

『チッ……あいつ抜け駆けしやがって……』


馬鹿な女達。
俺はお前より美しい女、可愛い女を見た事がある。
お前より全てに秀でた女を知ってる。
誰がお前らなんか相手にするか。
容姿と、金しか見てないような奴らめ。


『高杉先輩』


ふんわりと黒い髪が揺れる。
適当なポニーテール。
動く度に左右にゆらゆら。


『高杉先輩』


ふとした時に見えた、あの笑顔。


『高杉先輩』




ああ。




この感情が恋だと気づいたのはいつだろう。




あの少女が愛おしいと感じたのはいつだろう。




思いの丈を叫ぶAを見たあの日だろうか。



本を読んでいたある朝だろうか。



勉強を教えた時だろうか。






いや、どれも違う。



俺はいつも真っ直ぐ前を見据える姿に惚れたのだ。






その視線の中に俺は入って居ないのかもしれない。



踏み出す未来の中に俺は存在しないのかもしれない。



……それでもいい。



ラブコメなんて望まないから。



ただ、今はそばに居させてくれ。




「高杉先輩!」

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黒川紫光(プロフ) - キュンキュンしてます!これからも頑張って!続き楽しみにしてます! (2019年12月26日 2時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 七重さん» ありがとうございます!励みになります……これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年12月18日 18時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
七重 - とってもこの作品面白いです!作品作り頑張ってください! (2019年12月18日 16時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年12月11日 20時

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