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「俺ぁよ、あきらめが良すぎるんだ」


どうにかなんねーかなーと愚痴られた記憶がある。
攘夷戦争中盤の、まだまだ酒が手に入った時代だ。

あの野郎は剣交えた半分でもいいから一緒に酒が飲みたかった、なんぞと抜かしやがったが、覚えてないだけで、実際結構飲んでいる。

ほんと、あいつは馬鹿だ。
閑話休題。


「諦めらんねーもの探しゃあいいじゃねぇか」

「それが特に無いから困ってんでしょーが」

「へぇ、松陽先生の奪還もか?」

「い、いきなり核心!?」


そういう事じゃなくてさーと酒を煽る。
銀時は絡み酒だ。
正直うぜぇし、際限なく飲み続けるから、ゲロの片付けをするのは大抵ザルの俺だった。

今思い出しても腹立つ。
またもや閑話休題。


「俺さー誰が死んでも、翌日には笑えんだよね」

「誰が死んでも?それが松陽先生でもか?」

「多分」


思わず手を止めて凝視する。
そんな簡単に諦められる事ならば、なんで戦に参加した?
怒りでもない、純粋な疑問。


「……俺、てめぇの前で死ぬわ」

「え、なんで」

「だってよ、死ぬのに一人は寂しいだろ?でも、やっぱトラウマにしたくねーじゃん。ほら、てめぇがうってつけだ」

「どーゆー理論よ、それ……」


一人では死にたくない。
なんでだろう、漠然とそう思う。
戦場で、冗談抜きに死ぬ、と思った時でも、すぐそばには仲間がいたから怖く無かったのかも知れない。

でも、多くの奴は人の死に心を痛める。
その傷は深く、長く苦しめてゆく。

そんな思いはさせなくない。
仲間なら尚更に。


「悲しまねぇで、看取ってくれるんならありがてぇもんだ」


……だから、てめぇの前で死にたかったのに。

何泣いてんだよ。
泣きっ面なんか、もう十分だ。

笑え。
落日、もう日が落ちるぞ。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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望月向日葵.(プロフ) - もう無理です…!!!また泣いちゃった…!親から変な目で見られます(笑) (2019年8月16日 16時) (レス) id: cbea831bd6 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 亜水さん» コメントしてくれて、そして褒めてくれてありがとうだぞ、コノヤロー! (2019年8月15日 23時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - また泣いた。どうしてくれんだ、コノヤロー。嬉し泣きだ、コノヤロー。ありがとう。 (2019年8月15日 22時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 月紫さん» ありがとうございますぅぅぅぅ!これからも頑張ります! (2019年8月10日 23時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
月紫 - もうボロ泣きですぅぅぅぅ!てか殺しません生きてくださいぃぃ!((殴 …これからも頑張ってください! (2019年8月10日 22時) (レス) id: 01c6b0b3f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年8月8日 16時

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