【銀魂】落日【高杉晋助】【高杉晋助生誕祭】

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段々と、落日。

落ちてゆく太陽。

終わってゆく、今日。

終わってゆく、命。



「苦しとか、痛いとかは無い訳？」



腕の中で、静かに。



「それはねぇが、アルタナが尽きてもう動けねぇな」


「そうかよ……」



風が吹く。

まるで、攫って行くように。




「後のことは、頼んだ」


「ハイハイ頼まれたら何でもやる、万事屋ですよ」


「……てめぇは、相変わらずだなぁ」




ゆっくりと、足先から消えてゆく。

溶けていくかのように、ゆっくりと。




「……あの世で、松陽によろしく言っといてくれ」


「ばァか…松陽先生は天国だろ……俺は、約束通り地獄で待ってるぜ……」





太陽は。





「高杉…………」


「笑えよ…諦めのいいてめぇなら出来んだろ……」


「何言ってんだし。笑ってるよ」


「……そうかよ……なら、いいんだ」






太陽は、もう。






「銀時、俺は、幸せもんだな……なあ、銀時」







落日。

パサリと着物だけが落ちた。

涙は零れない。

だって。

ちゃんと聞こえたから。





消える間際の、ありがとう、が。

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