【銀魂】ラブコメとは言わせない【高杉晋助】

☆ ページ24

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お目目ぱちぱち。

だって驚くでしょう？


「お金持ち、先輩だけなんですか？」

「ああ」

「え？ま？」

「ま」


クソ、何言っても様になるなこの人。
イケメンバルス。
目が、目が、目がぁ！


「お前の目ん玉潰してやろうか」

「そしたらあなたの大事な玉も道連れにしてやる」

「……」

「……」


…………沈黙。
圧倒的沈黙……っ！
下ネタなんて言うんじゃなかった……っ！
くっ、息が、出来な……


ピンポーン


「DOMINO倒しピザでーす」


救世主、救世主だぁ！
神が降臨なされたぞ！

気まずさからの、ああ、解放感！


「ちょっと待ってろ」

「あ、はい」


宅配の会計をし、お皿を用意し始める先輩に、無けなしの良心が痛む。
だってさぁ。
高熱費節約の為にお家に泊まらせて頂いて。
夕飯まで奢って貰って。
其の準備までさせるなんて、ねぇ……


「何だか申し訳ないです」

「今更感ハンパねぇ」


まぁ、確かにその通りなんだけどね？
今まで散々死ね死ね言ってますけどね？


「安心しろ。こっちは下心丸出しだぁ」

「ああ、生徒会ですか？」

「俺以外は一般家庭からの叩き上げ。……俺も金持は好きじゃねぇ」


ふうん、と目を細める。
先輩は、イケメンだしお金持ちだけど、嫌いじゃない。
というか、しっかりした人で、人として好印象。
そして、その他の人たちも市民なんでしょ？

まぁ、イケメンだけど……


「うーん……」

「とりあえず、飯にしようぜ」


先輩が喉の奥で、くっ、と笑った。

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