【銀魂】ラブコメとは言わせない【高杉晋助】

☆ ページ19

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……耐えろ。
ここで耐えなければ、このイケメンの思う壺だ。

無。
心を無にしろA。
私は宇宙の一部であり、宇宙は私の一部だ……


「で、食べるか食べねぇのか、どっちだ？」

「……っ！た、た、食べ……食べます！」


無理だよ……
人間は物欲の塊。
女子にスウィーツを我慢しろという方がムリな話だったんだ。

有名店のいちごタルト。
ごつごつと沢山のいちごが山のように積まれていて、それはそれはインスタ映え。
インスタやってないけど。

いちごをひとつとって、口に運ぶ。
ん〜……
時期じゃないからか、酸味のあるいちごと合うように、甘いホイップクリーム。

流石、有名店の名は伊達じゃない！


「今日一のいい顔するなぁ、お前」

「甘い物嫌いな乙女が何処に居ますか」

「乙女は死ねとか爆発しろとか言わねぇ」

「確かに」


女、ではあるけどレディでは無い。
女子力皆無の能面女。

化粧には興味無いし、あったとしても金がかかるから無理やし。
洋服もそんな感じ。

ヘアアレンジも意味不明過ぎてポニーテールに甘んじる。
だって簡単だし、邪魔にならないし。

……うわぁ、JKの言うことじゃねぇ……


「まぁ、便利ですよ。貧乏人には」


無駄な我慢しなくて済むからね。

ああ、でも……

スイーツだけは我慢せず食いたい！

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