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一限から六限まで、まぁ、何事も無く平和に過ぎていった訳ですが。
皆怖いですねー。
女子、目が笑って無いんですよ。
お互い、いつ先生に呼ばれて資料渡されるかの見張り合いみたいな?
くだんないねぇ。
そんな事でそわそわして。
どうせ選ばれやしないんだからさ。
ああ、でも流石生徒会。
朝礼で選ばれた人の名前を呼ばなかったのはいい判断だったと思う。
だって、誰だかわからん状態でこんだけ殺気だってるんだよ?
特定出来た日には、その子殺されるんじゃないかな。
さて、帰りのホームルームも終わって、放課後。
いつもはそそくさと帰るご令嬢達はまだ固まって話している。
もういい加減諦めなよとため息。
まぁ、どうでもいいんですけどね。
「A」
「はい」
先生に呼ばれた瞬間、凍る空気。
え、何これ怖い。
「前に出してもらった提出物に不備があって…筆記用具持って来てくれ」
「あ、はい」
ようやく空気が解凍されて行く。
いや、私なんかが生徒会にお呼ばれするはずがないだろう。
考えろよそれくらい。
教卓まで筆箱を持っていくと、スっと先生が資料を差し出す。
クラスメイトは私に興味を失ったのかちらほら帰ってゆくのを視界の端に捉えた。
えーと、なになに?
新規生徒会メンバーに選ばれしAA様。
あなたは日頃から勉学に励み、二年女子の中で最も高い成績を誇っている為、この度推薦させていただくこととなりました。
前向きな検討をよろしくお願いします。
生徒会一同
「……せ、先生……これって……」
「あ、ああ、提出は明日でいいから!この部分お家でご両親に確認してみて!じゃ!」
あ、と思うまもなく先生は教室を後にする。
……どういう事?
渡された書類に目を落とす。
間違いない、何度読んでも”生徒会”の文字。
……頭がパンクしそうだ……
と、とりあえず図書室行こう。
今日も数学と英語の復習と予習をやりたいし。
貰ったプリントを半分に畳みながら、ぼんやりと夕暮れ窓の外を見詰める。
あ、夕日キレイ。
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ASUKA - 沖レイさん、頑張れぇぇぇええ!!!!!私もテストなんです、一緒にがんばりましょー! (2019年9月28日 23時) (レス) id: 2aeb894d27 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 沖レイさん、テスト頑張って下さい!私の気力、全部差し上げます!!私、みえました。沖レイさんにむかって推しが応援している姿が!! (2019年9月20日 23時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
トオ - とっっっても面白いです!!頑張ってください! (2019年8月28日 6時) (レス) id: c0c29da7c2 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - Nightさん» 圧倒的ハピエン……ありがとうございます!参考になります! (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - のあさん» 死ネタは泣きますよね!コメントありがとうございます (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年7月15日 18時