彼女の生きた証し 2つ目 ページ2
信じられなかった。
彼女が死んだなんて信じられなかったんだ。
だってあんなにも幸せそうに笑っていたから。
彼女の葬式は勿論行った。
沢山の人が泣いていた。
葬式の最中も僕は信じられなかった。
葬式が終わってからも僕はただ立っているだけだった。
そんな時だった、彼女のお母さんに話しかけられたのは。
「貴方が娘が言っていた橋爪さん？」
『あ、そうです。』
「ちょっと話があるから外に出ましょうか。」
そう言って彼女のお母さんは外に歩いていった。
僕も慌てて後をおう。
「ふぅ、ここら辺でいいかしらね。」
辺りには誰もいなかった。
『それで、話ってなんですか？』
「その事なんだけどね、橋爪さんって娘と仲良くしてくれていたじゃない？」
「それで、なんだけど貴方には真実を伝えようかと思って……。」
『真実、ですか？』
「ええ、娘は転落事故で死んだとなっているじゃない？」
『…はい。』
「あれは………嘘なの！」
『え、』
頭が真っ白になるのを感じた。
転落事故が嘘？
彼女は間違えて屋上から落ちたのではない？
「娘はね…、……………じさつしたのよッ！！」
『え、嘘ですよね…？アイツが、玲奈がじさつなんて嘘ですよねッ！？』
「いいえ、本当よ。あの子の日記の最後のページに書いてあったのよ。」
玲奈のお母さんは泣きながら言っている。
『日記にはなんて書いてあったんですか？』
僕は震える声で聞いた。
「【私はもう、生きていくのがツライ、それに誰にも必要とされていない。だから、私はこの世界を旅立ちます。今までありがとう。………………ごめんね。】」
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作者名：モブだった私はトリップしたいといつも思っている。 | 作成日時：2018年8月7日 0時
