花金鳳花が一輪 ページ16
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日本は自然にラナンキュラスは咲かないですが､響きが良いので使いました。
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腰が､兎に角怠い。
直接的な快感が無く達するのは､体に負担がかかる。
Aより早く起きたオスマンは､尻尾を不機嫌に布団の中で揺らす。寝ているAを気遣うなんて、そんな余裕は無い。
確かに､ここ最近はずっと俺が仕事をさせていたし､新しい生活で自分の身の回りの処理なんて殆ど出来てなかったろうし､そこをケアしてやれなかった責任は､俺にもある。
にしてもだ。
まさか､また手を出すなんて！
俺が女体の妖狐だったら､とっくにこの身に人の子をやどしているだろう。嗚呼､自分が男体で良かった。
腹を手のひらで撫でる。
勿論､そこはぽっこりと出ている訳でも無い。
薄い肉が､ただついているだけである。
苛立たし気に揺れていた尻尾も､少しずつ何時ものリズムで揺れていく。
過ぎた事を何時までも後悔していては妖怪として生きていけれない。それが､己のプライドに傷をつけるものであってもだ。
布団から抜けると､冷たい空気が体全体に当たる。
まだ､朝は冷える。
今日は何をちゃぶ台へと出そうか。
関係無い事を考えると腰の怠さを誤魔化す様に朝食の用意を始める。味噌はまだ買えていないし､作ってもいない。
味噌汁は当分出せないな。
他の料理を出して誤魔化すしかないか。
米をつぎ､漬物もつける。里芋や煮干を混ぜたものも作っていたはずだ。
ちゃぶ台に料理が並び終わると､絶妙なタイミングでAが姿を見せた。
特段気まずそうにもしていない。逆に言えば､反省の色が伺えないという事だが。
軽く眉を顰めても､気に止める様子は無い。
報酬とは言ったが､少しは此方の身の事も考えて欲しいものだ。
どちらとも正座をして､箸を手に取る。
食事にする前の挨拶を済ませ､漬物に手をつける。
パリっと､響きの良い音が聞こえる。
二人共食べ終わり､さてダラダラしようかと横になったオスマンは思い出した事が一つあった。
そういや､後一つの願いを聞いていなかった､と。
幸い､まだAは外へと掃除をしに行ってはいない。
よっこらせと起き上がり､声を掛ける。
「最後の願い､まだ聞いてないよな？」
「あ､確かに。言ってない」
「一応昨日が締切なんだからなー」
「ごめんって。じゃあさ､山へ散歩に行きたいな」
つまんない願い事だな､とオスマンは思った。
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幽遥(プロフ) - 時計さん» うー楽しんで頂けて何よりです!!確かにタグは入れた方が良かったですね…コメントありがとう御座います!! (2022年12月31日 7時) (
レス) id: 28debb4860 (このIDを非表示/違反報告)
時計 - 設定タグに男主入れた方がいいんじゃないかなぁ。(個人的に)やばい読むの楽しいw (2022年12月31日 0時) (レス) @page14 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
時計 - わかりました！ご丁寧な対応ありがとうございます！ (2022年12月31日 0時) (レス) @page14 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
幽遥(プロフ) - 時計さん» 最近のスマホはすぐ変換されてすげぇーとか思ってら普通に見逃してました…コメントありがとう御座います!!すぐ直して来ます!! (2022年12月31日 0時) (レス) id: 28debb4860 (このIDを非表示/違反報告)
時計 - あの…初コメでこれいうのどうかと思うんですけど…「とりあえず湯呑みをしたい」って湯浴みのことじゃないのかなぁって思いました。この作品の描き方が大好きで文章を読めばリアリティのある風景が頭の中に出てくるところがすごいなと思いました！ (2022年12月30日 23時) (レス) @page3 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽遥 x他1人 | 作成日時：2022年12月29日 17時
