落葉が六葉 ページ12
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「それで､後二つは決まったかい？」
朝飯も食べ終わり､皿洗いの時間。
桶に貯めて置いた水は冷たい。赤くなった手を拭き､皿を乾かしているAへ問いかける。
「…一応決まってるけど､却下されるかも」
「いや､何でもええよ。これは仕事してくれた礼みたいなもんやし」
相手は頬をかき､少し言いにくそうにして下を向いてしまった。
さっきも言った通り､これは仕事をしてくれたお礼なのだ。俺が叶えられる範囲であれば､なんでもする。
「じゃあ…さ。今夜､遅くまで起きててくれる？」
「んー？それだけでいいんか？」
「それは…夜になってからの楽しみ､て事で」
「えー？…妖狐に隠し事は無しやろ」
「そんな顔で見ても､絶対に言わないからな」
両者見つめ合い､先に折れたのはオスマンの方であった。
体を大の字にして「じゃあ楽しみにしてるかー」と言う。
そんなオスマンの様子を見て､Aは落葉掃きをする為に外へと出ていった。
そして､何時もの日が始まる。
Aは神社の管理。
オスマンは昼寝や､悪霊退治に向かう。
そんな平和な日々を､オスマンは気に入っていた。
何時までも､続けば良いと思った。
それに､Aとの関係も良好である。
正直オスマンは､彼が性 的な目で自身を見てきているのでは無いかと疑っていたのだ。
実際は､布団は距離を空けるし､一切触れてこない。勿論､川で水を浴びている時に覗いてみるなんて事､今の今までで一度もない。
＿＿＿＿あの晩は､何だったのだろうか？
きっと気が動転していたのだろう。
そう結論付け､オスマンも神社を後にした。
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「…はぁ〜…っ！」
なんて､可愛いのだろう。
顔を両手で抑え､Aは下を向いた。
顔は塞いでいるので見えないが､どうせ口角が上がりっぱなしになっている。目も開けられないぐらいにはニコニコしている。
＿＿＿彼は､妖狐のオスマンに一目惚れした。それはもう､ドボンと､思いっきり沼に落ちた。
勢いであの晩抱いてしまったものの､彼は俺と同じ和室で寝る事に抵抗を感じていない。俺が覗くかもしれないのに､小川で体を清める事は一日も欠かさずやっている。
実は結構､俺も好かれてるな？
そう気付いたAは今夜。ある事を絶対すると胸に決めていたのだ。
もう一度､彼と床を共にする。
あの日は同意など無かった。
だから､やり直したいのだ。
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幽遥(プロフ) - 時計さん» うー楽しんで頂けて何よりです!!確かにタグは入れた方が良かったですね…コメントありがとう御座います!! (2022年12月31日 7時) (
レス) id: 28debb4860 (このIDを非表示/違反報告)
時計 - 設定タグに男主入れた方がいいんじゃないかなぁ。(個人的に)やばい読むの楽しいw (2022年12月31日 0時) (レス) @page14 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
時計 - わかりました！ご丁寧な対応ありがとうございます！ (2022年12月31日 0時) (レス) @page14 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
幽遥(プロフ) - 時計さん» 最近のスマホはすぐ変換されてすげぇーとか思ってら普通に見逃してました…コメントありがとう御座います!!すぐ直して来ます!! (2022年12月31日 0時) (レス) id: 28debb4860 (このIDを非表示/違反報告)
時計 - あの…初コメでこれいうのどうかと思うんですけど…「とりあえず湯呑みをしたい」って湯浴みのことじゃないのかなぁって思いました。この作品の描き方が大好きで文章を読めばリアリティのある風景が頭の中に出てくるところがすごいなと思いました！ (2022年12月30日 23時) (レス) @page3 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽遥 x他1人 | 作成日時：2022年12月29日 17時
