【HQ】幼馴染がイケメンすぎる件。

イケメン度16% ページ18

今日暇だったら出かけない？』

そうAから連絡がきたのは俺が恋心を自覚して一週間後の日曜日。



夏休み中、お盆と日曜以外は部活だから少しは羽を伸ばしたい。
てことで返事をし、送信ボタンを押そうとするが中々押せない。



(この文章引かれないかな、てか返信早すぎね？ひかれないよな。びっくりマークなしの方がいいか？どんだけはしゃいでんだって思われそうだし、いやでもないならないで楽しみじゃないのかなとか思われそう)

一つの返信だけでどんだけ時間がかかってんだ。

今まで全然気にしてなかったのに、





ふうと深呼吸をし意を決して押す。



押しちゃった！！大丈夫？引かれてない？



悶々としながら待っているとすぐに既読がつき可愛いスタンプが送られてきた。







あっまって、ついトーク画面開きっぱなしにしちゃってた



『すぐ既読ついたんだけど、え、きしょ』




ってなんない？え、ひかれた？
あだめだ。しくじった。






いや、Aはそんなこと思わない。優しいもん。



だめだ。今までなんとも思ってなかった言動が全部嫌われてるんじゃないか。と不安になってしまう。

これが恋ってもんか。








〜数時間後〜



目一杯身なりに気を配ってきた。
いつもより時間をかけて準備してきた分、少しギリギリになってしまった。

待ち合わせ場所にはすでにAがいる。

「ごめん待った？」

精一杯の爽やかで言う。


『大丈夫。いまきたとこだから、』



そう言うA。でも本当はそれ俺が言いたかった！！

(デートの待ち合わせとかでやるやつ！！カップルぽく見えるかなとか思ったのに！逆！立場逆だって！)

ここでもイケメン感を漂わせて来る。くそ。

悔やみながらもAを見る。






ただでさえ美人なのに5割増ぐらいでキラキラ見える。

頑張って平然を装っているが心臓はバクバクだ。

『あっそれでね！私行きたいとこあってね！』

楽しそうに話A。だけど話は全然入ってこない。

(眩しい！！まぶしすぎる！)

なんだかいつもより光量多めだ。
そんな自分を心配そうに見るA。

『大丈夫？』

俺の方が身長が高いから必然的に上目遣いになる。

「ふん”っ“」

変な声が出た。恥ずっ。





俺はこのデート(？)を無事に生きて帰れるのでしょうか。


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