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目が覚めたのは明け方で、まだはっきりとしない頭で数時間前にあったことをぼんやりと思い出していた。
もしかしたらあの出来事は夢だったのではないかと、ぽっかり空いたベッドの左側にゆっくり視線を移した。
そこには決して消える事のない過ちの跡が深く濃く残っていて、あれが現実だったことを俺に強く知らしめた。
その事実を受け止めきれず被っていた布団でそれを隠し立ち上がると、窓から夜の明けきらない景色を見下ろした。
そして居るはずのない彼女の姿を無意識に探しながら…
胸に秘めていた初恋の記憶を呼び起こしていた…
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初めて人を好きになったのは中学の頃。
同じクラスだった彼女はよく笑う、目の澄んだ少し不思議な子だった。
好きになるきっかけなんて、どんなものだったかはよく覚えてはいないけど
俺は彼女がとてつもなく好きだった。
好きだと思った時にはもう止められなくて
すぐに好きだと告白した。
彼女は「ごめんね？」と申し訳なさそうに断ったけど、どうしても諦めきれずに「友達でいいから！」と食い下がり、
根負けして「友達なら…」と困り顔で笑ってくれた時は飛び上がって喜んだのを今でも覚えている。
それから毎日のように彼女の側に居て、彼女の笑顔見たさにありとあらゆる事をして笑わせた。
俺の周りにはいつも色んな女の子達が居て、興味を引こうと近づいては来たけど
俺は彼女しか見えていなかった。
仲もだいぶ深くなった頃、勇気を振り絞って
「一緒に帰ろう」って誘ったらまたあの困り顔をして一瞬悩んだ後、
「良いよ。」って笑ってくれたあの日の事は今でも鮮明に覚えている。
浮かれた俺は彼女の隣にぴたりと寄り添い、何を思ったのか彼女の右手をそっと握ろうとした。
一緒に帰る事を了承してもらえただけで、付き合って貰えたのだと勘違いしたのだ。
彼女は慌てて手を引いて、そっと俺と距離を取ってこう言った。
「手は好きな人と繋ぐの。だから、ごめんね？」
遠回しに振られた事にも気付かなかった幼いあの頃の俺は、思い通りにならないイライラで彼女に理不尽な反論をした。
「手ぐらい、友達同士でも繋ぐよ！」
その時に彼女が返した言葉にずっと縛られる事になるなんて、この時は思いもせずに…
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nikiki(プロフ) - あっ、見えない原因が多分分かりました笑 ありがとうございます (2020年4月26日 15時) (
レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - nikikiさん» コメントのお返事遅くなり申し訳ありません泣 3なのですがフラグが立ってしまいまして１８歳未満は観覧出来なくなってしまいました…折角読んで頂いているのに申し訳ない次第です！18歳以上で御座いましたらそのままご覧頂けるかと思います(o^^o) (2020年4月26日 2時) (レス) id: 97f9b005f0 (このIDを非表示/違反報告)
nikiki(プロフ) - 失礼ですが、どこで3を読めるですか？続きすごく気になります！ありがとうございます。 (2020年4月25日 5時) (レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
nikiki(プロフ) - 初めまして、ストーリー見つけてハマっちゃって一気1と2も読みました。2人の恋、大人になって生活環境変わっても変わらずで居るのに、互いに届けてなくてこっちまで胸ギュッて悲しくなりました。素敵なストーリーありがとうございます。 (2020年4月25日 5時) (レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - てんさん» こんなノロノロ更新に飽きずに見て下さってありがとうございます！何だか手違いで書いたものが消えたりとトラブってました汗）恋って楽しいけど苦しいですよね。2人がどんな選択をするのかたのしみにしていて下さい（^人^） (2019年7月1日 0時) (レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ika2424 | 作成日時：2019年4月7日 8時
