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彼女が俺の差し出すiPhoneに手を伸ばした瞬間に、取られまいと上へ上げると
美月「??」
あんぐり口を開けて俺を見上げてきた。
その隙に彼女の隣にすっと座る。
美月「イジワルしないで返してくださいよぉ。」
ゆるゆると、俺の方に手を伸ばす。
「やーだ。返さない。」
俺のS心は全開だ。
美月「イジワルなんですねぇ西島さんはー。」
ウトウトしながら口籠る彼女が妙に色っぽい。
「眠い?」
美月「はい、それはもう、凄く眠いです…。」
「俺はね、美月ちゃんと喋りたくて打ち上げも抜けてきたの。」
美月「あー…ごめんなさい…携帯…明日で…よかったのに……。」
彼女はもう虫の息……
「俺、どうかしてるよね?」
彼女の記憶が曖昧な内に…
美月「…どうか…してるんです…か…?」
「走って来たんだ、ここまで。」
美月「……は…い…。」
「美月ちゃん??」
美月「………………。」
突然俺の肩からふわりと香る彼女の香りと重み。
仄暗い部屋の中
カーテンから溢れる月明りに照らされる
陶器のように滑らかな肌
ほんのり薄桃色に付いた頰
綺麗な目を縁取る長い睫毛
無造作に一つに束ねられた髪
触れたらきっと
2人の関係は壊れてしまうだろう
それでも……
「美月ちゃん。」
美月「……………。」
「美月ちゃん……。」
優しく髪に触れて…
そっと撫でて…
とまらなくなりそうな衝動と
理性の狭間…
「美月ちゃんのせいだよ…?」
眠る彼女を抱き上げて、ベッドにそっとおろして
上から覆い被さり、彼女を見下ろした…
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Ika2424(プロフ) - あきさん» コメントとても嬉しいです!そして最後まで読んで頂けたなんて、更に嬉しいです!!ありがとうございます(*^o^*)また新しい作品を書く励みになりました!感謝です! (2019年3月3日 22時) (レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 今日あれから全部読ませていただきました。ああこの名前じゃなかったらダメだと思いました。言葉の表現が好きでした。 (2019年3月3日 22時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます☆お名前変換ですが、こちらの話と登場人物の名前を少しリンクさせて作ってありますのでこのままご覧頂けたらと思います!次作は変換出来るものをと思っております!ご希望に添えず申し訳ありません!! (2019年3月3日 19時) (レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 名前変えれるようにしてください (2019年3月3日 16時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - ゆりかさん» ありがとうございます!私の妄想にお付き合い頂き感謝で一杯です!完結まで頑張りますね(o^^o) (2018年11月30日 0時) (レス) id: 7d78c78304 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ika2424 | 作成日時:2018年11月10日 1時