検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:12,441 hit

馬鹿にしないで ページ14

「...っ、馬鹿にしないで」




怒ったような、悲しいような、とにかく泣きたくなるような声だった。




途端に、罪悪感と恐怖に襲われる。



ああ、自分は昔からそうだ。

言いたいことを言おうとすると、思ってもないことを言って相手を不快にさせる。





やっぱり、自分は駄目な人間だ。





「馬鹿にしないで!」





監督生氏が怒鳴った。


監督生氏が息を吸ってから、泣きそうな顔をした。




きっと、嫌いと言われるのだろう。ああそうだ。だってこんなこと言われていい気はしない。
.







.


「わたしは、興味ない人と話したりなんかしない!馬鹿にしないで!!....わたしは、イデア先輩と仲良くなりたかったの!」



....えっ。



「え、あ、はい、すみません」


「でもイデア先輩は違うみたいですね!」


「あっいやそんな事ないです」







拙者と仲良くなりたかった、という予想外の主張に固まった。


絶対怒られるので言わないが、若干嬉しかった。







「....謝罪と前言撤回を求めます」





.




監督生氏の冷たい目線が突き刺さる。


美人の怒った顔は怖いというのはどうやら本当らしい。




「あ、あの、君には色々仲がいい人がいるから、その、どうして拙者なんかと関わってくれるかわかんなくて、でも、あ、つ、伝えようとしたら思ってもないこと言いって.....す、すみません」





監督生氏の厳しい顔がふっと緩み笑った。





しかしこれだけではもちろん許してもらえずにお昼を奢ることになった。

.








________________

今回のお話は作者の欲望全開です。
かっこいいギャル監督生が見たかったんだ...
短くてすみません...

幸せ→←やらかした



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴの x他1人 | 作成日時:2021年4月17日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。