6.装着 ページ6
松野一松に無言で腕を引かれること15分。
こいつのせいでせっかくの休日が、これからの人生がパァだ。
明日も休みだけど。
「おいミケ」
「な、なんでしょうか」
「逃げたこと、覚えとけよ」
ひ、ひぃ。逃げたこと怒ってらっしゃる…。
お母さん、お父さん、Aは今日をもちまして人生とさようならしなければならないかもしれません。
今までありがとうございました。
「ミケ」
「はいっ」
「ちょっとここで待ってろ」
「へ？」
「逃げたら容赦しねえ」
そう言って『松野』とかかれた表札、つまり松野家の前で待たされている私。
え、家帰るの？
これ、もしかして放置プレイ？
とそんなことは杞憂だったようで、いや、来たら来たで恐ろしいのだけれど。
何かを手に持って現れた松野一松。
嫌な予感が頭を過る。
素晴らしい笑顔をしてくれちゃっているのがその証拠だ。
「なあミケ」
「はい、なんでしょうか」
「お前、俺から逃げたよな？」
「…はい」
「怒ってねえから、これつけろ」
渡された薄水色の箱。
見覚えがあるぞ。これ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『み、三宅さん！どうしたのその首の…あの…首輪…』
『…おしゃれです』
『ぶほっ』
『そ、そうなの？』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ひ、それだけは勘弁！」
「あ？いいからつけやがれ」
「ぎゃーーーー！」
目を瞑って必死に身を縮めて抵抗するも、無意味。
私は力が極端に弱い。
あっけなく首の後ろに手を回され装着されてしまった。
「…ん、やっぱ似合ってる」
「褒められても嬉しくな…い…」
そう私の首についていたのは首輪ではない。
細めの銀鎖に淡い水色の石が垂れた凝ったデザインのネックレスだった。
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薫 - 超泣けました。 一松イケメンかよ(´;ω;`) これからも頑張ってくださいね!! (2016年2月25日 0時) (
レス) id: dcb8c365a4 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 続編楽しみにしています！ これからも頑張ってください (2016年2月14日 15時) (レス) id: 260c6f1543 (このIDを非表示/違反報告)
トシア(プロフ) - 作者Aさん» 素敵な作品と言ってもらえて感動の限りです( ；∀；)続編が遅れてしまい申し訳ありません。これからも頑張りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 (2016年1月11日 15時) (レス) id: c802c9d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
トシア(プロフ) - 月宮さん» 続編遅れてしまい申し訳ありません。続編からは番外編も予定してあるので！よければ見てくださいね(*´▽｀*) (2016年1月11日 15時) (レス) id: c802c9d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
トシア(プロフ) - ラナさん» ラスボス感を出させたいがためのハタ坊です(*´▽｀*)かっこいいハタ坊に夢見てます。 (2016年1月11日 15時) (レス) id: c802c9d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トシア | 作成日時：2015年11月21日 15時
