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「……大丈夫?」
うっすらと目を開けると、黒いボサボサ髪が目に入った。
「ん……」
わずかに反応してみせると、安心したようなため息が聞こえる。
どうやらここは保健室らしい。
「ボール、顔面に食らったんだってね」
「顔面じゃないです……」
うう、と頭に触れてみる。たんこぶらしきものは……ない。
と言うか誰だ、この人は?
白衣に紫のシャツ、ネクタイはつけていないようだ。
「えーっと……、誰でしたっけ?」
「俺のこと知らないの……。まあこんなクズのこと知っても損だろうけど……」
「松野……、一松せんせー?」
えらく卑屈な先生の言葉を無視し、名札をちらりと盗み見る。
入学式後の先生紹介の時間、十四松先生に虜になっていたせいか一松先生と言う先生は聞いたことがない。
……って言うか当たり前だけど、養護教諭も男性なんだな〜……。
「そう」
ベッド脇のデスクに置かれたコーヒーカップを一松先生が持つ。
「十四松先生と同じ苗字なんですね」
「偶然ね」
虚ろな半目を瞬きさせ、何故かこちらをじーっと見つめてくる。
「……なんですか」
「好き」
「……は?」
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海柄 - この作品…神すぎます……凄いです!いつ見ても癒されるぅ〜!投稿お疲れ様ですっ!!次の投稿待ってます!ファイトっᕦ(ò_óˇ)ᕤ (2022年4月9日 8時) (レス) @page17 id: c80b266ed1 (このIDを非表示/違反報告)
MATSUNO NANA(プロフ) - もう、続きは書かれないのですか?いや、すみません。気長に待ってます。楽しみにしています! (2021年5月4日 17時) (レス) id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
小森桃子(プロフ) - ZUNさんは神なのだwさん» 神だなんて……。ありがとうございます! これからも喜んでいただけるよう頑張ります (2019年6月21日 17時) (レス) id: a15aeb4942 (このIDを非表示/違反報告)
ZUNさんは神なのだw - 一松可愛いすぎでしょ!作った人…神じゃん! (2019年6月21日 17時) (レス) id: edb9ce2cd8 (このIDを非表示/違反報告)
小森桃子(プロフ) - 憂月さん» ありがとうございます!私自身も萌えてます(笑) (2019年4月26日 19時) (レス) id: a15aeb4942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小森桃子 | 作成日時:2019年3月26日 10時