14話（リムルside） ページ20
目の前で起こっていることが信じられなかった。
俺から見ても、強いと分かるテスタロッサが完封されているのだ。
隣で見ているディアブロも目を見開いていた。
そりゃそうだろう。
おそらくだが、あの少女が消したテスタロッサの魔法…かなり高度なやつなんじゃないだろうか？
いとも容易く消せる技とは思えなかった。
黒髪の少女が、こちらを向く。
「A…？」
それは、いつか会った転生者、Aだった。
『リムル様、見てますか？Aです。
こんなことして言うのも何ですが…話がしたいので、今からそっち行きます』
あの時と変わらないような声音で、Aはそう言った。
「…リムル様。あの少女、確か異世界人でしたよね？」
「あぁ。まさか帝国側の人間だったなんてな…しかもかなり強い」
「お言葉ですが、かなり、なんてものではないですね。テスタロッサが発動させたあの技…
《死の祝福》は、我々悪魔族、それも原初のような頂点だけが扱うことができる魔法です。
それをあれほど無造作に消し去るなど、有り得ないとしか言いようがないのですよ」
ディアブロが言うならそうなのだろう。
まずいな。あれほどの力を持った奴なら、この部屋にいる全員を相手にしても倒せないだろう。
いや、もしかしたら倒せるかもしれないが、こちら側への被害も相当なものになる。
《告。個体名：Aを相手にした場合，犠牲者が3、4人程度は出ることを覚悟して
おいたほうがよろしいでしょう》
犠牲が出るのなら、直接対決だけは避けなければいけない。
「ディアブロ。テスタロッサは死んではないんだよな？」
「はい。見たところ、結界に閉じ込められているだけのようです。かなり厳重に張ってあるようですが…」
「よし。向こうが話し合いをする気なら、それを受けよう。しかし、戦闘になりそうな場合は、迷宮に転移させる。それで良いな？」
「「はッ‼」」
さぁ、来いよA。
お前の気持ちを確かめてやろうじゃあないか。
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Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月18日 20時) (
レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - りぷさん» ありがとうございます!なろうも書籍もどれも好きなんですよね〜 (2019年12月13日 19時) (レス) id: b2cd999176 (このIDを非表示/違反報告)
りぷ - おもしろいよ、なろうからみてるから！がんばってください (2019年12月11日 22時) (レス) id: 6ead5c4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございまぁぁぁぁす。消さないでおきますね (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - マイさん» 分かりました。消さずに取っておきますね。更新はかなり先になると思いますが… (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白田黒 | 作成日時：2019年8月5日 17時
