引きこもりが愛されてしまった…【文スト】

引きこもりが３人。 ページ5

相沢side

『…お久しぶりです、太宰さん。



　心中する気は微塵もございません』



元上司を無視する訳にもいかず、返答する。



すると太宰さんは早く立ち去ってくれという私の願いを無視して、



また話し始める。



「それは残念。



　ところでAちゃん。君はどうしてこんな場所に？



　…と、聞きたいところなのだけれど



　立って話すのもあれだし喫茶店でも一緒にどうだい？」



断りたい。



この人と話してもろくなことがない。



そういう気持ちでいっぱいになるが、太宰さんの誘いを断る方が怖い。



そう思い誘いを了承した。



ー−−−おまけ

喫茶店へ向かっている途中。



『…太宰さん、たまたま持ってたビニール袋ですけど、使ってください。



　それだけの包帯抱えてたら疲れるでしょう』



「…！いいのかい？



　では、家に帰ったら美人からもらったものとして部屋に飾っておくよ」



太宰は、包帯を袋に入れて言った。



『それはしなくていいです。普通に捨ててください』



ちょっと優しい主人公でした。

引きこもりが４人。→←引きこもりが２人。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す