引きこもりが愛されてしまった…【文スト】

引きこもりが２人。 ページ4

相沢side

外に出ると、人がたくさんいて今すぐ帰りたいという衝動に駆られる。



が、折角着替えたんだと一人で意気込んで一歩踏み出した。



数分後。



引きこもりがこんなきらきらした場所を歩いていいのだろうか。



と、思いながらヨコハマの街を歩いていた。



そろそろ数十分は経っただろうと、帰ろうかなんて考え始めた頃。



足元に包帯が転がってきた。



全身に包帯を巻いた元口説きモンスター上司の無駄にいい顔面が頭に浮かぶが、



こんな場所で会うはずがないと思い包帯を拾って



落としたと思われる人物に声をかけた。



『あの、これ落としませんでしたか』



その人の顔を見て、声をかけたことを後悔した。




「ああ、ありがとうございます。華麗なお嬢さん。



　って、Aちゃんではないか！



　久しぶりだね。ところで私と心中する気はないかい？」



相手が大量の包帯を抱えた、



私の元口説きモンスター上司こと太宰治だったからだ。
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１/４．修正

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