引きこもりが15人。 ページ22
相沢side
「まずいねこれは。探偵社に私怨を持つだけあって、社員の顔と名前を調べてる
社員の私が行っても余計警戒されるだけか…さて、どうしたものか」
太宰さんはそう言い私と中島さんを見た。
これはよからぬことを考えている顔だ…!
見たことあるもん、マフィア時代の悪いお顔だよっ。
その顔から分かる、行けばいいんでしょ行けば!!
「社員が行けば犯人を刺激する。
__となれば、無関係で面の割れてない君たちが行くしかない」
「なあに、そう難しくはないさ。
犯人の気を逸らせてくれれば、後は我々がやるよ。
そうだな、落伍者の演技でもして、気を引いては如何かな」
新聞紙や雑誌を私たちに手渡す。
どこから出したんだ…
渡された新聞紙などを凝視している間にも中島さんが犯人の前に出ていた。
「や、ややややめなさーい!!親御さんが泣いてるよ!!」
それに続いて私も声を出す。
『そっそうですよっ…!こんなことしてもどうにもなりませんよ…!』
勿論のこと、さほど大きな声ではないが。
急な私たちの登場に驚く犯人。
「な、なんだアンタ等っ」
「ぼぼ、僕は騒ぎを聞きつけた一般市民で、す!
いい、生きてれば好いことあるよ!」
『となりに同じく、見ての通りごくごく普通の新聞配達です!
生きてれば人生なんとかなりますって!!』
「アンタ等二人誰だか知らないが、無責任なこと云うな!
みんな死ねばいいンだ!」
あ、もっと怒らせちゃった…!
不安と焦りがこみあげてくる中それを突き破るように、中島さんが一気に言う。
「ぼ、僕なんか孤児で家族も友達もいなくて、行く当ても伝手もないんだ!
害獣に変身しちゃうらしくて、軍系にバレたらたぶん縛り首だし、
とりたてて特技も長所もないし、
誰が見ても社会のゴミだけど、それでもヤケにならずに生きてるんだ!」
これまで、恐らくノンブレス。
その肺活量をもっとなんかに活かせるのではと考えつつも、私も支持するように言う。
『私も、同じようなものなんです。
ねっ。こんなこと辞めて一緒に仕事探しましょうよ!
引きこもりニート回避です!』
「いや、ボクは別にそういうのではっ__」
そろそろどうにかしてくれ探偵社。できることはやったぞ。
そんな願いが届いたのか、国木田さんの声が。
「手帳の頁を使うから無駄打ちは厭なんだがな…!」
275人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
潰れたいちご(プロフ) - 本当だ…!ご報告感謝します。今すぐ修正します! (8月14日 10時) (レス) @page45 id: db7bf65a9e (このIDを非表示/違反報告)
(´;ω;`) - 37人と38人内容が同じな気がするんですけど...。間違ってたらすみません! (8月11日 11時) (レス) @page45 id: b94f052844 (このIDを非表示/違反報告)
潰れたいちご(プロフ) - 乙音くんさん» コメントありがとうございます!すっっっご…!!そんな奇跡みたいな偶然あるんですね()私だったら内容入ってこないかもです。 (2023年2月27日 17時) (レス) id: db7bf65a9e (このIDを非表示/違反報告)
乙音くん - え、まって誕生日夢主ちゃんと一緒なことが嬉し過ぎて内容が100%しか入ってこないんだけど (2023年2月27日 16時) (レス) @page2 id: c44db95fb3 (このIDを非表示/違反報告)
潰れたいちご(プロフ) - 水瀬琥雪さん» マジですか…!?いつもありがとうございます! (2023年1月10日 12時) (レス) id: ac34134ea1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つぶれたいちご | 作成日時:2023年1月2日 3時